福島原発事故のメルトダウン原子炉、1-3号機の中で2号機の調査が比較的進んでいる。今までの発表から現状を整理する。
① 2017.2月報道
①1.福島第一原発二号機が引き起こしかねない地球規模の大惨事の可能性
①2.530シーベルトの衝撃 福島2号機、見通せない廃炉 朝日新聞 2017年2月3日
①3.福島2号機 原子炉に穴 格納容器で最大線量  2017/2/2 日経
①4.福島原発2号機「1分弱で死亡」の毎時530シーベルト 毎日 2018/2/2
①5.2号機格納容器推定650シーベルト・過去最高 読売 2017/02/10
①6.福島2号機、格納容器内650シーベルト? 作業中断  日経 2017/2/10
①7.福島2号機650シーベルト観測 除去作業を中断 毎日新聞2017年2月9日

② 2017.7月報道
②1.東電 2号機 格納容器の放射線量を大幅訂正 7月28日 NHK
②2.<福島第1.2号機>内部の最大線量毎時80シーベルトと訂正  河北新報

③ 2018.2月報道
③1.福島2号機格納容器内で最大8シーベルトの強い放射線測定 2018.2.1 NHK
③2.炉心直下は毎時8シーベルト 福島第1原発2号機 2018.2.1 東京新聞

① 2017.2月報道
①1.福島第一原発二号機が引き起こしかねない地球規模の大惨事の可能性
太平洋と米国への影響や如何?
February 12, 2017Japanese, Translations (翻訳:神学博士 川上直哉)
京大・大学院教授 竹本修三
2016年7月28日、東京電力(TEPCO)は、ミュオン宇宙線の透過を利用して、福島第一原子力発電所第二号機原子炉の画像を公開した。圧力容器の下部に180トンから210トン相当の物質の影が映っていた。TEPCOの出した結論は以下のとおりである。「二号機の核燃料は、そのほとんどが、圧力容器の中に残されていると推定される。・・・・
・・・・・しかしこの推定は最近覆された。燃料は図のようにた、圧力容器から格納容器へメルトスルーしていることがロボットカメラによって撮影された。
F12号炉メルトスルー図

①2.530シーベルトの衝撃 福島2号機、見通せない廃炉
朝日新聞 2017年2月3日
 炉心溶融事故を起こした東京電力福島第一原発2号機は、原子炉圧力容器の外側でも毎時530シーベルトという高い放射線量だった。人が近づくと死に至る強さで、調査用ロボットを入れる予定だった場所は高熱で穴が開いていた。想像を超える高い放射線量とひどい損傷で、廃炉作業の困難さが改めて浮かび上がった。
 2号機の内部では1月30日、溶け落ちた核燃料の可能性がある黒い塊が撮影された。東電がこの画像を調べた結果、内部の様子が明らかになってきた。
 原子炉圧力容器の底部には制御棒の駆動装置などの機器やケーブルが見える。機器や足場には、燃料や部品などが溶けて混じり合ったとみられる黒っぽい物質がこびりつき、水がしたたり落ちていた。
 東電によると、毎時530シーベルトという放射線量は運転中の原子炉圧力容器内と同程度の放射線量にあたるという。これまでは事故後の2012年、2号機の格納容器内で毎時73シーベルトが観測されたのが最高だった。
 専門家が注目するのは、530シーベルトという値が、原子炉圧力容器を支える円筒状のコンクリートの外側で推定された点だ。溶け落ちた燃料が原子炉圧力容器の直下だけでなく、広範囲に広がっているのではないかと危惧する。
 米スリーマイル島原発事故の解析をした、社会技術システム安全研究所の田辺文也所長は「溶けた燃料が原子炉圧力容器から落ち、大量に外に出ている可能性がある」と話す。
 東電は廃炉にかかる期間を30~40年とし、溶け落ちた燃料の取り出しを21年に始めるとしてきた。燃料の取り出し方法もまだ決まっていない。田辺さんは「溶けた燃料がどこにどれだけ、どんな形であるかも分からない。ロボット調査も見直す必要がある。廃炉の作業はさらに時間がかかる」と話す。(香取啓介、佐々木英輔)
福一2号機530Sv

①3.福島2号機 原子炉に穴 格納容器で最大線量
2017/2/2 日経
 東京電力は2日、福島第1原子力発電所2号機内のカメラ調査で、原子炉の下に推定毎時530シーベルトの極めて高い放射線量の場所があることがわかったと発表した。また原子炉の下にある作業用足場の金属格子に1メートル四方の大きな穴が開いていることも明らかにした。原子炉内の核燃料が溶け、格納容器の中に落下したのはほぼ確実だ。原子炉直下の足場となる格子に1メートル四方の穴が開いていた(東京電力提供)
 東電は1月下旬、2号機の原子炉(圧力容器)の下にカメラを入れ、内部の様子を撮影した。画像には放射線の影響で乱れが生じており、そこから撮影場所の放射線量を見積もった。
 毎時530シーベルトの放射線は、人間が1分足らず浴びれば確実に死亡する高線量。これまで2号機で測定された最大の放射線量である毎時73シーベルトを大きく上回った。

①4.毎日
格納容器内の映像解析で推定 1メートル四方の大きい穴も
 東京電力は2日、福島第1原発2号機の格納容器内部で撮影した映像を解析した結果、グレーチング(金属製の格子状足場)に穴が2カ所見つかり、内部の放射線量は最大毎時530シーベルト(推定)だったと発表した。第1原発事故で観測された線量としては最大。

①5.読売
 東京電力は9日、福島第一原子力発電所2号機の原子炉格納容器内で、毎時650シーベルト(速報値)の高い放射線量が推定される場所が見つかったと発表した。
 カメラの映像のノイズから分析した。1月末の映像から推定した530シーベルトを上回り、過去最高の線量を更新した。東電は今後の調査方法を慎重に検討する。
 毎時650シーベルトは、人間が30秒ほどの被曝ひばくで死亡する恐れがある線量で、炉心溶融(メルトダウン)で原子炉圧力容器から落下した核燃料が関係していると考えられる。推定値には上下30%程度の誤差があるという。
 この日は溶融燃料の調査に向けた準備として、掃除用のロボットを格納容器内に投入した。しかし、累積で1000シーベルトの放射線被曝に耐えられる設計のカメラの映像が暗くなってきたことなどから、約2時間で作業を中止した。
2号機読売650

①6.日経
 東京電力は9日、福島第1原発2号機の格納容器内部に堆積物除去ロボットを投入したところ、強い放射線の影響で作業を中断したと発表した。作業途中でカメラが故障した。画像の解析から一部で空間線量が毎時650シーベルトと推定される場所があり、カメラが耐えきれなかったとみている。
 堆積物は厚さが最大で2センチメートルほど積もっている。溶け落ちた核燃料の広がりを調査するサソリ型ロボットの邪魔になるため、高圧の水で除去する計画だったが、一部を除去したところで作業を中断した。しかしサソリ型ロボットの調査を邪魔する大きな障害物はないという。東電は2月中としている投入時期について「今のところ、大きく変えない」と説明している。
 作業は午前5時ごろに始めたが、ロボットに取りつけたカメラの画像が暗くなり、予定よりも約3時間早い午前9時ごろに打ち切った。東電は「放射線の影響が大きい」と説明した。
 放射線による画像の乱れから線量を推定したところ、毎時650シーベルトの場所があった。2日のカメラ調査で推定した毎時530シーベルトを上回った。炉心から溶け落ちた核燃料によって高い線量になっている公算が大きい。カメラは累積で1000シーベルトまで耐えられる設計になっている。

①7.毎日新聞
 東京電力は9日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器の内部調査に向け、自走式の「掃除ロボット」による堆積(たいせき)物の除去作業を再開した。搭載したカメラ画像を分析した結果、格納容器内の空間線量は毎時650シーベルト(推定)だったと発表した。先月に観測した毎時530シーベルト(同)を上回り、過去最高を更新した。

2018.02.11 Sun l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
💛「台湾・香港のジャーナリストの質問に答えて―日本政府は国際社会に虚偽の情報を流している―福島と周辺地域の放射能汚染は決して安全・安心な状況にはない」💛
★渡辺悦司氏 市民と科学者の内部被曝問題研究会会員
日本語版
英語版
The interview is provided by
Hong Kong Society for the Study of Nuclear Radiation(香港核能輻射研究會)
宋端文 協力
2018.01.30 Tue l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
3.11福島原発事故で4号機について
福島原発事故で1-3号機がメルトダウン・メルトスルー、でも4号機の使用済み核燃料がNRC[米・原子力規制委員会]では危惧されており、当初4号機では使用済み燃料の 100 %が大気中に放出されたという報告も出ていた。

東電発表 4号機の事故について によると
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★1.東電は、4号機は定期検査中で、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていた。
最大許容本数1590本の4号機の使用済み核燃料プールには、1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体が、ほぼ満杯に詰め込まれていた(占有率97%)。
他号機と比べてみても占有率が突出している。
☆3月11日全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていた。
★2. 2011.3.15:6.14頃、4号機原子炉建屋で爆発が起こったが、3号機の水素ガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定。
★3.放出放射性物質: 1号機13京ベクレル、2号機36京ベクレル、3号機32京ベクレル、合計81京ベクレル
4号機からの排出なしとなっている。
★4.福島原発4号機燃料取り出し作業実績 2014.12.24 東電発表
2012.7~2014.12までに 4号機使用済み核燃料プールより1535本の燃料を共用プールと6号機へ移送したと。
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果たして東電発表の通りか?

2017.11.08 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東電発表 4号機の事故について
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地震発生時、4号機は定期検査中で、運転を停止しており、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていました。?津波による全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていました。
3月15日午前6時14分頃、4号機の原子炉建屋で水素爆発が起こりました。この原因は3号機の格納容器ベントに伴い、水素を含むベントガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定しています。
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さらに福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業実績について 2014.12.24
2013.11~2014.12までに 4号機SFPより 1353本→共用プールへ 180本6号機へ の燃料を移送したとの東電発表。
果たして東電発表の通りか?

福島原発4号機で何が起こったか で
A.Reactor 4 not all what you excepted?  2013.12.16 の記事を翻訳したが、その内容は以下の通り。
原発事故のビデオ、写真を時系列に沿って詳細に検討した結論として

1.4号機R4 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。
2.機器貯蔵DSプールは水がなくなって核燃料がメルトダウンしたように見える。
3.原子炉炉心コアが燃え尽きたように見える。
4.機器貯蔵DSプールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した。
以上の通り、福島原発4号機 R4の爆発は、R3の水素を含むガスが排気管を通じてR4に流入したという東電の説明は明らかに嘘と思われる。


これは福島第一原子力発電所4号機の水素爆発の謎 勝村庸介 の以下の見解と一致。
3号機から4号機への水素ガスの移行について、3号機の水素爆発は2011.3.14 11:01に起こっており、4号機の水素爆発の前日で、天井の抜けた3号機から4号機へ水素が移行するのは困難と考えられる。
 またフクシマ-最悪事故の陰に潜む真実で、3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで20時間も経っていることから、3号機から水素が4号機に流れ込み、水素爆発を起こした、という説明は信憑性がないといっている。

2017.11.08 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
3.11福島原発事故で4号機について
福島原発事故で1-3号機がメルトダウン・メルトスルー、でも4号機の使用済み核燃料がNRC[米・原子力規制委員会]では危惧されており、当初4号機では使用済み燃料の 100 %が大気中に放出されたという報告も出ていたことが分かっている。
4号機は大丈夫だったと東電は主張しているが、事故を実際より小さく見せるための隠蔽があるのではないかという議論。

東電発表 4号機の事故について
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地震発生時、4号機は定期検査中で、運転を停止しており、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていました。?津波による全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていました。また、3月14日午前4時8分の段階で、使用済燃料プールの水温は84度であることを確認し、燃料上端まで水位が低下するのは3月下旬と予想していました。?
このため、対応にはある程度の時間的余裕があると確認していましたが、3月15日午前6時14分頃、4号機の原子炉建屋で水素爆発が起こりました。この原因は3号機の格納容器ベントに伴い、水素を含むベントガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定しています。
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Reactor 4 not all what you excepted?  2013.12.16 を日本語に直した。内容は以下の通り。
原発事故のビデオ、写真を時系列に沿って詳細に検討した結論として
福島原発4号機 R4の爆発は、R3の水素を含むガスが排気管を通じてR4に流入したという東電の説明は明らかに嘘と思われる。

1.4号機R4 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。

2.設備燃料プールは水がなくなって核燃料がメルトダウンしたように見える。

3.R4炉心コアが燃え尽きたように見える。

4.R4 設備燃料プールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した。
 

I put this note together to try answer some questions TEPCO has not about Reactor 4 (R4) These pictures tell a story that does not align with what TEPCO and the nuclear industry is saying about R4. This is the video edit of this note https://www.facebook.com/photo.php?v=10152124829483245&set=vb.619858244&type=2&theater
東京電力が原子炉4(R4)について答えを持っていない質問に答えるために、このメモをまとめました。これらの写真は、東京電力と原子力業界がR4について語っていることと矛盾していることを示している。

FIG1
R4FIGA

Satellite imagery of Fukushima all four reactors from March 14, 2011 @11:04am note R4 is steaming away! TEPCO and NRC claims r4 blew from hydrogen entering from reactor 3 pipe. How could this be possible when R3 is blown up and we can clearly see R4 undergoing extreme heat steam release?
福島の衛星画像2011年3月14日@ 4時 の4つの原子炉:04am R4は蒸気を発している!東京電力とNRCの主張によると、原子炉R3配管から水素が流入してR4が爆発した。 R3が爆発し、R4が極端な熱蒸気を放出していることがはっきりとわかるのに、R3配管から水素が流入してR4が爆発するということが可能でしょうか?
2011.3.14 At 11:01, an explosion in the upper part of the Unit 3 RB destroyed the building structure above the
service floor.
福島原発事故3・4号機関連リンク
1)東電発表 4号機の事故について
2)福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業実績について 
3)福島原発4号機 1.何が起こったか( ビデオ解析から)
4)福島原発4号機爆発はなぜ起こったのか
5)福島原発4号機 :本当は自力で爆発していた?
6)Reactor 4 not all what you excepted? 2013.12.167)福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが崩壊するという危機を煽るのは、実は入っていないはずの4号機の原子炉(DSプール)に核燃料が入っていたからだった  2013.01.06 槌田 敦
8)福島第一原子力発電所4号機の水素爆発の謎 勝村庸介
9)IAEAテクニカル・レポート
1.3.2.3. Unit 3  P.111,  1.3.3.1. Unit 4  P.119
10)福島原発事故後、 福島原発の1号機、2号機,3号機,4号機の状況
11)4号機機器貯蔵DSプールに原因ありなのか?
12)DSプールでラジオリシス、水素大量発生で4号機爆発という仮説だ! 
13)福島第一では3階プールからも6年経って使用済み核燃料を取り出せず
14)渡辺氏FB 4号機問題 IAEAテクニカルレポート
15) 福島原発事故 3号機燃料プールの核爆発で地球規模の放射能汚染
16)フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 :翻訳全文
17)仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」
18)一番危険な福島第一原発4号機「本当は自力で爆発していた!?」仏独共同の国営放送と事故直後の新聞記事
2017.11.07 Tue l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
福島原発事故、原子炉に届いた冷却水は「ほぼゼロ」だったと判明
NHKスペシャル『メルトダウン』取材班 より 
事故から5年半が経って分かった

福島第一原発の1号機、2号機、3号機にいつどれだけ水が入り、どのように核燃料はメルトダウンしていったのか、最新の解析コードで分析するBSAF(Benchmark Study of the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station 福島第一原発事故ベンチマーク解析)とよばれる国際共同プロジェクトが進んでいる。

「1号機はメルトダウン(炉心溶融)を起こしたものの、圧力容器の底が溶かされて燃料が容器の底を突き抜けるメルトスルーはごく限定的で、核燃料デブリは原子炉内にほとんどとどまっている」とされていたのだ。しかし、いまやそのように考えている専門家はほとんどいない。

いまでは大量のメルトスルーが起きたことは、もはや専門家間で共通の認識であり、関心事は、格納容器に溶け落ちたデブリの広がりが、格納容器そのものを溶かしているかどうか、という点に移っている。

「3月23日まで1号機の原子炉に対して冷却に寄与する注水は、ほぼゼロだった」

3号機への海水注入が始まった後の3月14日午前3時36分、原子力部門の最高責任者で副社長だった武藤栄と吉田が、3号機の消防注水の有効性を疑う会話を交わしていたことがわかった。
実は、こうした“抜け道”は3号機だけではなく、1号機にも存在していた。しかもその漏洩量は、3号機をはるかに上回るものだった。

MCCI(Molten Core Concrete Interaction)は“溶融炉心コンクリート相互作用”と呼ばれ、溶け落ちた核燃料が原子炉の底を突き破り格納容器の床に達した後、崩壊熱による高温状態が維持されることで床のコンクリートを溶かし続ける事態を指す。

SAMPSONによる解析では、MCCIが始まったのは3月12日午前2時。1号機の原子炉の真下の格納容器の床にはサンプピットと呼ばれる深さ1・2メートルのくぼみがあり、そこに溶け落ちた高温の核燃料が流れ込むことで、MCCIが始まった。

それから13時間後。吉田が注水継続を判断した3月12日の午後7時過ぎには、侵食はおよそ2・1メートルまで達していたと推定される。

しかし、消防車から注ぎ込まれた大量の水は、途中で「抜け道」などに流れ込んだことで、原子炉にたどり着いた水は“ほぼゼロ”。コンクリートの侵食は止まることなく、3月23日午前2時半には深さは3・0メートルに達した。
2017.10.11 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
福島原発事故でメルトスルーした1・2・3号機の廃炉のスケジュールが政府・東電で検討されている。溶け落ちた核燃料がどこにあるかわからず、人が近づくとたちまち死にいたる放射線量が測定されている状況で廃炉が可能か?それともでたらめか?
1.燃料デブリが臨界になって、連鎖反応→核爆発になる可能性は?
  そうなれば福島原発は3・11以上の莫大な放射能放出が起こる。
  日本列島のどこに住めるかという大事故に
2.廃炉が難しければ、チェルノブイリのように石棺で閉じ込めることができるのか?

この2点をFBで熊本大学名誉教授入口紀男氏に尋ねた。 2017.2.9
「原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato‎ ― 入口 紀男)」
Toshiko Kato 4基の原子炉、石棺は可能なのでしょうか?いまもこれからも大量の水で冷却していますが、冷却水ストップして、デブリ臨界に達しないのでしょうか?
教えてください。

入口 紀男 1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。
 使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に、周囲に水があるとそれが中性子減速剤となって、あるとき、たとえば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性はこれから100万年間続くでしょう。
 石棺は、先ず原子炉の地下を掘って水が流れ込まないようにコンクリートを流し込みます。次に全体を石棺で覆います。しかし、建造する前に、デブリが水につかって再臨界(核分裂連鎖反応を起こすこと)をしないように、「水なし」となるようにしなければなりません。これも困難です。チェルノブイリは黒鉛炉でしたので「水なし」にする工程が省けました。福島第一の1~3号機ではまだ水冷が行われていますね。
水冷をやめても格納容器の底(1インチの厚さの鋼鉄)にあると思われるデブリが発熱で底を溶かしてメルトアウト(格納容器からデブリが地下などの環境に出ること)しないように熱を外部に上手に逃がしながら行います。また、中性子は、デブリが水に沈んでいないと格納容器を通り抜けて環境に出てきますので、それが周囲の作業者を被ばくさせないように上手に建造していくことが必要です。これも容易でありません。
100兆円かかるでしょうが、できても、何十年かでやがて老朽化するでしょう。外側に大きな石棺が必要となるでしょう。

関連リンク
森重春雄氏FB燃料でぶり取り出しに関して なぜ
入口紀男氏とのFBでのやり取りは、いくつかのブログの記事になっていてびっくり
福島第一原発二号機による 地球規模の大惨事の可能性
原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato‎ ― 入口紀男・熊本大学名誉教授)
危機的状況が継続、収拾はしていない福島原発事故
福島原発事故は収拾していない。①福島2号機危機、1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応
2017.09.08 Fri l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
県民として福島を守るのが美徳なのか?「私は自分の健康を守ります」(ある少女の手記より)
福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」 より

県民として福島を守るのが美徳なのか?「私は自分の健康を守ります」(ある少女の手記より)
「私は思うんです。
原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする。この罪は、直接かかわっている人と同じくらい、もしくはそれ以上の重い罪だと思います。
私もそうです。
危険だと知りながら逃げて、私を福島から離した母を憎み、今が楽しければ未来が真っ暗でもいい。そんな逃げるような考えをしていた私を、私は絶対に許しません。許せないんです。
この罪を忘れてはいけないと自分に言い聞かせます。
罪を背負っていかなければいけません。」
「やるべきことは、福島に残って、県民として福島を守ることではありません。
私は自分の健康を守ります。
そして、次の命が幸せになるように。その次の命も生まれて健康であるために、今の私が健康でなければいけません。
何の罪もない命を苦しませることは、やりたくありません。
私の罪は、2世、3世を守ることによって償います。」
「でも、これは私だけの問題ではないです。世界の問題だと思います。
今、放射能は漏れ続けています。海にも流れています。少しだからなんて、見えないからなんて絶対に思ってはいけないんです。それほど危険なんです。」
「今、日本の技術で原発を作れるようになりました。私たちのせいで他国にも危険にさらすなんて、今の私にはどうしたら良いか分かりません。」
「将来の子どもたちや母のことを考えて泣きたくなりました。
私の明るい未来があったとしても、2世、3世の明るい未来が見えなくて。
この話をしたくても、私は言葉にするのが苦手です。
それでも、未来の子どもが危ないということは知って欲しいです。」

以下英訳
2017.05.01 Mon l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top