3.11福島原発事故で4号機について
福島原発事故で1-3号機がメルトダウン・メルトスルー、でも4号機の使用済み核燃料がNRC[米・原子力規制委員会]では危惧されており、当初4号機では使用済み燃料の 100 %が大気中に放出されたという報告も出ていた。

東電発表 4号機の事故について によると
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
★1.東電は、4号機は定期検査中で、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていた。
最大許容本数1590本の4号機の使用済み核燃料プールには、1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体が、ほぼ満杯に詰め込まれていた(占有率97%)。
他号機と比べてみても占有率が突出している。
☆3月11日全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていた。
★2. 2011.3.15:6.14頃、4号機原子炉建屋で爆発が起こったが、3号機の水素ガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定。
★3.放出放射性物質: 1号機13京ベクレル、2号機36京ベクレル、3号機32京ベクレル、合計81京ベクレル
4号機からの排出なしとなっている。
★4.福島原発4号機燃料取り出し作業実績 2014.12.24 東電発表
2012.7~2014.12までに 4号機使用済み核燃料プールより1535本の燃料を共用プールと6号機へ移送したと。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
果たして東電発表の通りか?

原発事故のビデオ写真を時系列に沿って詳細に検討3,6)、事故の推移(東電、IAEA記録)と4号機各部分に燃料棒数からの4号機の真相追及4,7) を比較検討した結論として
★1.3号機から水素を含むガスの4号機建屋に流入して4号機が爆発、(★1)という東電の説明は誤り
●3号機の水素爆発は2011.3.14:11.01 に発生、4号機の爆発3.15:6.14頃の前日で、天井の抜けた3号機から4号機へ水素が移行するのは困難と考えられる。8)
●3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで20時間も経っていることから、3号機から水素が4号機に流れ込み、水素爆発を起こした、という説明は信憑性がない。16)

★2.4号機 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。
図1. 4号機写真 2011.3.18
●黄色の煙がSFPから上昇して見え、使用済み核燃料の損傷を示している。 
R4FIG8

図2. 4号機上からの写真 2011.3.20
●SFPが位置する南の壁から水蒸気が出でいて、まだ水があることを示している。
R4FIG11

図3. 4号機のサーモグラフィー映像 2011.3.30: 
左から機器貯蔵DSプール、原子炉炉心、使用済み燃料プールが高温で熱源の存在を示す。
使用済み燃料プールSFPでの燃料一部損傷を示す。
4号機サーモグラフィー

★3.機器貯蔵DSプールは水がなくなって燃料がメルトダウンした可能性
図4. 4号機建屋北壁(右側) 2011.3.2
●機器貯蔵DSプール北壁が座屈し、塊が溶けて見える。
R4FIG10

図5. 4号機建屋北壁のズーム写真 2011.3.18
●機器貯蔵DSプールの側の北壁に溶け出た塊がベントパイプにたれ落ちている。
R4FIG9

図3.サーモグラフィー映像は機器貯蔵DSプールが事故20日後でも高温を示す。

★4.原子炉炉心で核燃料が燃え、放射性物質を含む蒸気を放出した可能性
図6. 4号機西壁をドローンで撮影 2011.3.24
●4号機の中心(炉心位置)から上昇する蒸気が炉心に熱源があることを示す。
左側北壁(DSプール側)から溶けた塊が見え、右側南壁赤いポンプでSFPに注水
R4FIG13

図3.4号機のサーモグラフィー映像は原子炉炉心に熱源があり高温を示す。

★5.機器貯蔵DSプールがメルトダウン、建屋に水素ガスが充満・爆発した
●使用済み燃料プールSFP、原子炉本体、機器貯蔵DSプールのいずれにも熱源があり、全電源喪失で核反応に至ったと推測される。
●溶融燃料の塊の映像から、機器貯蔵DSプールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した可能性が高い。
●4号機から相当量の放射性物質が放出された。
●理由 2011.3.15朝 4号機火災発生 11:00 鎮火 10:30 緊急復旧チームが4号建屋のドアを開けると、線量器限界値1000mSv/時を示した(約3時間で致死量)

これらの事実は東電報告では伏せられている。
東電報告では、4号機は定期検査中で、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていた。最大許容本数1590本の4号機の使用済み核燃料プールには、1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた(占有率97%)。他号機と比べても占有率が突出、事故前から極めて危険な状態であった。
1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体は、実際はどこにあったのか?
2017.11.08 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
東電発表 4号機の事故について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地震発生時、4号機は定期検査中で、運転を停止しており、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていました。?津波による全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていました。
3月15日午前6時14分頃、4号機の原子炉建屋で水素爆発が起こりました。この原因は3号機の格納容器ベントに伴い、水素を含むベントガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
さらに福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業実績について 2014.12.24
2013.11~2014.12までに 4号機SFPより 1353本→共用プールへ 180本6号機へ の燃料を移送したとの東電発表。
果たして東電発表の通りか?

福島原発4号機で何が起こったか で
A.Reactor 4 not all what you excepted?  2013.12.16 の記事を翻訳したが、その内容は以下の通り。
原発事故のビデオ、写真を時系列に沿って詳細に検討した結論として

1.4号機R4 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。
2.機器貯蔵DSプールは水がなくなって核燃料がメルトダウンしたように見える。
3.原子炉炉心コアが燃え尽きたように見える。
4.機器貯蔵DSプールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した。
以上の通り、福島原発4号機 R4の爆発は、R3の水素を含むガスが排気管を通じてR4に流入したという東電の説明は明らかに嘘と思われる。


これは福島第一原子力発電所4号機の水素爆発の謎 勝村庸介 の以下の見解と一致。
3号機から4号機への水素ガスの移行について、3号機の水素爆発は2011.3.14 11:01に起こっており、4号機の水素爆発の前日で、天井の抜けた3号機から4号機へ水素が移行するのは困難と考えられる。
 またフクシマ-最悪事故の陰に潜む真実で、3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで20時間も経っていることから、3号機から水素が4号機に流れ込み、水素爆発を起こした、という説明は信憑性がないといっている。

この記事 A. 以前に、4号機の問題を取り上げた記事が出ている。
B.福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが崩壊するという危機を煽るのは、実は入っていないはずの4号機の原子炉(DSプール)に核燃料が入っていたからだった。 
福島4号機の真相 槌田敦氏 2013.01.06

3・11原発事故当時、4号機のどの部分に、何本の核燃料があったのかから
福島4号機の真相を追及している。
推論
4号機が定期検査中だったのは事実だろう。原子炉格納容器の蓋は外され、原子炉圧力容器の蓋も外されていた。ここまでは分かる。
しかし、”全燃料取り出し中”という部分に大きな疑念がある。
③548本が4号機原子炉に装着されていたとしたらと考えるのは邪推だろうか。
☆1590本がキャパシティのプールに1535本も持ち込む危険性からあり得ないのでは?
☆東電発表の燃料棒数字が変遷を遂げたのは何故か?
☆原子炉ウェル上部の熱源の正体だって説明できる。
①1535本のうち、実際に使用済み核燃料プールに保管されていたのは784本。
では、204本の新燃料はどこに置かれていたのだろうか。
②④新燃料204本はDSプールに置かれていたのではないか?
①②③④は上記A. の1.2.3.4.に対応する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
使用済み核燃料プールの燃料数 当初発表は783本 これは事実であった。
ところが原子炉の中に548本装着していることに気づき、
原子炉は空ということと矛盾するのでこれを加えて1331本に
さらに機器貯蔵DSプールに新燃料を置いてあったのもまずいので、全部で1535本

東電4号機原子炉内
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf

IAEAテクニカル・レポートより
1.3.2.3. Unit 3
2011.3.14 At 11:01, an explosion in the upper part of the Unit 3 RB destroyed the building structure above the service floor.
2011.3.14 11:01 3号機上部で爆発して建屋の上部が崩壊
1.3.3. Sequence of events for the Fukushima Daiichi units in the outage (Units 4)
 A radiation dose rate measurement of nearly 12 mSv/h was recorded at the main gate at 09:00 on15 March, the highest measurement since the beginning of the accident. At 09:38, a fire was reported on the north-west part of the Unit 4 RB. It was observed later that thisfire had self-extinguished at 11:00. The ERC recovery team tried to enter the RB at 10:30 in order to confirm the state of the SFP regarding to a reported fire, but abandoned the attempt because the dosimeter displayed a maximum
rate of 1000 mSv/h upon opening the RB door.
2011.3.15 9:00 正門付近で 12mSv/時間 を記録
9:38 4号機火災発生 11:00 鎮火
10:30 緊急復旧チームが4号機使用済み核燃料の状況確認のため4号機建屋に入ろうとしたが、建屋のドアを開けると、
線量器限界値1000mSv/時 を示したのであきらめた。

4号機 A. B. 2論を比較 : 映像証拠Aと推論Bは、ほぼ完全に一致する。
2011.3.304号機サーモグラフィー映像は、機器貯蔵DSプール、原子炉炉心での核反応、
使用済み燃料プールSFPでの燃料一部損傷説と一致する。
4号機サーモグラフィー

IAEA報告の、2011.3.15 4号機で観測された、事故中最大の放射線量は、4号機爆発は3号機の水素流入では説明不可能。4号機の建屋のほとんどが崩壊した爆発は、何らかの放射性崩壊を考えざるを得ないことを示している。
4号機のどこで何が起こって、激しい爆発に至ったのか? の定説はない。
2017.11.08 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
3.11福島原発事故で4号機について
福島原発事故で1-3号機がメルトダウン・メルトスルー、でも4号機の使用済み核燃料がNRC[米・原子力規制委員会]では危惧されており、当初4号機では使用済み燃料の 100 %が大気中に放出されたという報告も出ていたことが分かっている。
4号機は大丈夫だったと東電は主張しているが、事故を実際より小さく見せるための隠蔽があるのではないかという議論。

東電発表 4号機の事故について
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
地震発生時、4号機は定期検査中で、運転を停止しており、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていました。?津波による全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていました。また、3月14日午前4時8分の段階で、使用済燃料プールの水温は84度であることを確認し、燃料上端まで水位が低下するのは3月下旬と予想していました。?
このため、対応にはある程度の時間的余裕があると確認していましたが、3月15日午前6時14分頃、4号機の原子炉建屋で水素爆発が起こりました。この原因は3号機の格納容器ベントに伴い、水素を含むベントガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定しています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

Reactor 4 not all what you excepted?  2013.12.16 を日本語に直した。内容は以下の通り。
原発事故のビデオ、写真を時系列に沿って詳細に検討した結論として
福島原発4号機 R4の爆発は、R3の水素を含むガスが排気管を通じてR4に流入したという東電の説明は明らかに嘘と思われる。

1.4号機R4 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。

2.設備燃料プールは水がなくなって核燃料がメルトダウンしたように見える。

3.R4炉心コアが燃え尽きたように見える。

4.R4 設備燃料プールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した。
 

I put this note together to try answer some questions TEPCO has not about Reactor 4 (R4) These pictures tell a story that does not align with what TEPCO and the nuclear industry is saying about R4. This is the video edit of this note https://www.facebook.com/photo.php?v=10152124829483245&set=vb.619858244&type=2&theater
東京電力が原子炉4(R4)について答えを持っていない質問に答えるために、このメモをまとめました。これらの写真は、東京電力と原子力業界がR4について語っていることと矛盾していることを示している。

FIG1
R4FIGA

Satellite imagery of Fukushima all four reactors from March 14, 2011 @11:04am note R4 is steaming away! TEPCO and NRC claims r4 blew from hydrogen entering from reactor 3 pipe. How could this be possible when R3 is blown up and we can clearly see R4 undergoing extreme heat steam release?
福島の衛星画像2011年3月14日@ 4時 の4つの原子炉:04am R4は蒸気を発している!東京電力とNRCの主張によると、原子炉R3配管から水素が流入してR4が爆発した。 R3が爆発し、R4が極端な熱蒸気を放出していることがはっきりとわかるのに、R3配管から水素が流入してR4が爆発するということが可能でしょうか?
2011.3.14 At 11:01, an explosion in the upper part of the Unit 3 RB destroyed the building structure above the
service floor.
福島原発事故3・4号機関連リンク
1)東電発表 4号機の事故について
2)福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業実績について 
3)福島原発4号機 1.何が起こったか( ビデオ解析から)
4)福島原発4号機爆発はなぜ起こったのか
5)福島原発4号機 :本当は自力で爆発していた?
6)Reactor 4 not all what you excepted? 2013.12.167)福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが崩壊するという危機を煽るのは、実は入っていないはずの4号機の原子炉(DSプール)に核燃料が入っていたからだった  2013.01.06 槌田 敦
8)福島第一原子力発電所4号機の水素爆発の謎 勝村庸介
9)IAEAテクニカル・レポート
1.3.2.3. Unit 3  P.111,  1.3.3.1. Unit 4  P.119
10)福島原発事故後、 福島原発の1号機、2号機,3号機,4号機の状況
11)4号機機器貯蔵DSプールに原因ありなのか?
12)DSプールでラジオリシス、水素大量発生で4号機爆発という仮説だ! 
13)福島第一では3階プールからも6年経って使用済み核燃料を取り出せず
14)渡辺氏FB 4号機問題 IAEAテクニカルレポート
15) 福島原発事故 3号機燃料プールの核爆発で地球規模の放射能汚染
16)フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 :翻訳全文
17)仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」
18)一番危険な福島第一原発4号機「本当は自力で爆発していた!?」仏独共同の国営放送と事故直後の新聞記事
2017.11.07 Tue l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
福島原発事故、原子炉に届いた冷却水は「ほぼゼロ」だったと判明
NHKスペシャル『メルトダウン』取材班 より 
事故から5年半が経って分かった

福島第一原発の1号機、2号機、3号機にいつどれだけ水が入り、どのように核燃料はメルトダウンしていったのか、最新の解析コードで分析するBSAF(Benchmark Study of the Accident at the Fukushima Daiichi Nuclear Power Station 福島第一原発事故ベンチマーク解析)とよばれる国際共同プロジェクトが進んでいる。

「1号機はメルトダウン(炉心溶融)を起こしたものの、圧力容器の底が溶かされて燃料が容器の底を突き抜けるメルトスルーはごく限定的で、核燃料デブリは原子炉内にほとんどとどまっている」とされていたのだ。しかし、いまやそのように考えている専門家はほとんどいない。

いまでは大量のメルトスルーが起きたことは、もはや専門家間で共通の認識であり、関心事は、格納容器に溶け落ちたデブリの広がりが、格納容器そのものを溶かしているかどうか、という点に移っている。

「3月23日まで1号機の原子炉に対して冷却に寄与する注水は、ほぼゼロだった」

3号機への海水注入が始まった後の3月14日午前3時36分、原子力部門の最高責任者で副社長だった武藤栄と吉田が、3号機の消防注水の有効性を疑う会話を交わしていたことがわかった。
実は、こうした“抜け道”は3号機だけではなく、1号機にも存在していた。しかもその漏洩量は、3号機をはるかに上回るものだった。

MCCI(Molten Core Concrete Interaction)は“溶融炉心コンクリート相互作用”と呼ばれ、溶け落ちた核燃料が原子炉の底を突き破り格納容器の床に達した後、崩壊熱による高温状態が維持されることで床のコンクリートを溶かし続ける事態を指す。

SAMPSONによる解析では、MCCIが始まったのは3月12日午前2時。1号機の原子炉の真下の格納容器の床にはサンプピットと呼ばれる深さ1・2メートルのくぼみがあり、そこに溶け落ちた高温の核燃料が流れ込むことで、MCCIが始まった。

それから13時間後。吉田が注水継続を判断した3月12日の午後7時過ぎには、侵食はおよそ2・1メートルまで達していたと推定される。

しかし、消防車から注ぎ込まれた大量の水は、途中で「抜け道」などに流れ込んだことで、原子炉にたどり着いた水は“ほぼゼロ”。コンクリートの侵食は止まることなく、3月23日午前2時半には深さは3・0メートルに達した。
2017.10.11 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
福島原発事故でメルトスルーした1・2・3号機の廃炉のスケジュールが政府・東電で検討されている。溶け落ちた核燃料がどこにあるかわからず、人が近づくとたちまち死にいたる放射線量が測定されている状況で廃炉が可能か?それともでたらめか?
1.燃料デブリが臨界になって、連鎖反応→核爆発になる可能性は?
  そうなれば福島原発は3・11以上の莫大な放射能放出が起こる。
  日本列島のどこに住めるかという大事故に
2.廃炉が難しければ、チェルノブイリのように石棺で閉じ込めることができるのか?

この2点をFBで熊本大学名誉教授入口紀男氏に尋ねた。 2017.2.9
「原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato‎ ― 入口 紀男)」
Toshiko Kato 4基の原子炉、石棺は可能なのでしょうか?いまもこれからも大量の水で冷却していますが、冷却水ストップして、デブリ臨界に達しないのでしょうか?
教えてください。

入口 紀男 1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応であろうと考えられます。その未反応のデブリは、濃度と形状によっては、あるとき周囲の水を中性子減速剤として核分裂連鎖反応を起こし得ます。すると熱エネルギーと同時に広島原爆約7,000発分の放射性物質(セシウム137換算)が生成される可能性があります。
 使用済み燃料は、常に水中になければ、そこから発せられる中性子によってヒトは敷地全体に近づけません。一方、未反応のデブリは、逆に、周囲に水があるとそれが中性子減速剤となって、あるとき、たとえば無理に取り出そうとしたときに再臨界を迎えかねないという矛盾をはらんでいます。デブリを奇跡的に取り出すことができない限り、その(再臨界の)可能性はこれから100万年間続くでしょう。
 石棺は、先ず原子炉の地下を掘って水が流れ込まないようにコンクリートを流し込みます。次に全体を石棺で覆います。しかし、建造する前に、デブリが水につかって再臨界(核分裂連鎖反応を起こすこと)をしないように、「水なし」となるようにしなければなりません。これも困難です。チェルノブイリは黒鉛炉でしたので「水なし」にする工程が省けました。福島第一の1~3号機ではまだ水冷が行われていますね。
水冷をやめても格納容器の底(1インチの厚さの鋼鉄)にあると思われるデブリが発熱で底を溶かしてメルトアウト(格納容器からデブリが地下などの環境に出ること)しないように熱を外部に上手に逃がしながら行います。また、中性子は、デブリが水に沈んでいないと格納容器を通り抜けて環境に出てきますので、それが周囲の作業者を被ばくさせないように上手に建造していくことが必要です。これも容易でありません。
100兆円かかるでしょうが、できても、何十年かでやがて老朽化するでしょう。外側に大きな石棺が必要となるでしょう。

関連リンク
森重春雄氏FB燃料でぶり取り出しに関して なぜ
入口紀男氏とのFBでのやり取りは、いくつかのブログの記事になっていてびっくり
福島第一原発二号機による 地球規模の大惨事の可能性
原子炉デブリに関する質疑応答(Toshiko Kato‎ ― 入口紀男・熊本大学名誉教授)
危機的状況が継続、収拾はしていない福島原発事故
福島原発事故は収拾していない。①福島2号機危機、1~3号機のデブリのおよそ半量の138トンが未反応
2017.09.08 Fri l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
県民として福島を守るのが美徳なのか?「私は自分の健康を守ります」(ある少女の手記より)
福島から避難した15歳少女の手記。「原発の危険性に知らんぷりをするのは重い罪です」 より

県民として福島を守るのが美徳なのか?「私は自分の健康を守ります」(ある少女の手記より)
「私は思うんです。
原発の危険性が分かっていながら知らんぷりをする。この罪は、直接かかわっている人と同じくらい、もしくはそれ以上の重い罪だと思います。
私もそうです。
危険だと知りながら逃げて、私を福島から離した母を憎み、今が楽しければ未来が真っ暗でもいい。そんな逃げるような考えをしていた私を、私は絶対に許しません。許せないんです。
この罪を忘れてはいけないと自分に言い聞かせます。
罪を背負っていかなければいけません。」
「やるべきことは、福島に残って、県民として福島を守ることではありません。
私は自分の健康を守ります。
そして、次の命が幸せになるように。その次の命も生まれて健康であるために、今の私が健康でなければいけません。
何の罪もない命を苦しませることは、やりたくありません。
私の罪は、2世、3世を守ることによって償います。」
「でも、これは私だけの問題ではないです。世界の問題だと思います。
今、放射能は漏れ続けています。海にも流れています。少しだからなんて、見えないからなんて絶対に思ってはいけないんです。それほど危険なんです。」
「今、日本の技術で原発を作れるようになりました。私たちのせいで他国にも危険にさらすなんて、今の私にはどうしたら良いか分かりません。」
「将来の子どもたちや母のことを考えて泣きたくなりました。
私の明るい未来があったとしても、2世、3世の明るい未来が見えなくて。
この話をしたくても、私は言葉にするのが苦手です。
それでも、未来の子どもが危ないということは知って欲しいです。」

以下英訳
2017.05.01 Mon l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
実測210シーベルト、廃炉阻む 福島第一2号機の格納容器
asahi 2017年2月19日 より天才
参考のために記録しておく。

 炉心溶融(メルトダウン)した東京電力福島第一原発の2号機格納容器に、遠隔カメラやロボットが相次いで入った。溶けた核燃料のような塊、崩れ落ちた足場、毎時数百シーベルトに達する強烈な放射線量……。原発事故から6年で、ようやく見え始めた惨状が、廃炉の多難さを浮き彫りにしている。

■扉ごし調査、デブリ散乱、サソリ停止
 今月上旬、廃炉に向けた作業が進む福島第一原発に記者が入った。
2017.02.21 Tue l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top
福島第一原発二号機が引き起こしかねない地球規模の大惨事の可能性
太平洋と米国への影響や如何?
February 12, 2017Japanese, Translations
(翻訳:神学博士 川上直哉)
京大・大学院教授 竹本修三

2016年7月28日、東京電力(TEPCO)は、ミュオン宇宙線の透過を利用して、福島第一原子力発電所第二号機原子炉の画像を公開した。圧力容器の下部に180トンから210トン相当の物質の影が映っていた。TEPCOの出した結論は以下のとおりである。「二号機の核燃料は、そのほとんどが、圧力容器の中に残されていると推定される。・・・・
・・・・・しかしこの推定は最近覆された。燃料は図のようにた、圧力容器から格納容器へメルトスルーしていることがロボットカメラによって撮影された。
F12号炉メルトスルー図
2017.02.18 Sat l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top