原爆被爆者疫学調査とチェルノブイリ~福島 で原爆の被爆による健康被害について調べた。
広島に投下された新型爆弾が原子爆弾であることを断定した原本が発見されたという記事を見たので、記録しておく。

荒勝京大元教授:広島原爆、断定の原本…遺品から発見
毎日新聞 2015年06月26日 より転載
 1945年8月、広島に原爆が投下された直後に現地で調査した京都帝国大学(現京都大)教授の荒勝文策氏(故人)が、「新型爆弾」が原爆だと初めて科学的に断定した分析資料の原本が、遺族が保管していた遺品から見つかったことが分かった。荒勝氏らが現地調査し、科学的に原爆だと突き止めたことは知られていたが、データの原本が明らかになったのは初めて。核開発史に詳しい政池明・京大名誉教授(80)=素粒子物理学=は「原爆開発に関与した当時の日本の科学者が、どのように原爆と特定したかが分かる貴重な資料だ」と評価している。
 資料は現在、荒勝氏の家族から政池氏の手を経て、京大総合博物館に保存されており、学習院大大学院生の久保田明子さんが内容を分析しているとのことである。
2015.07.16 Thu l 原爆症・低線量被曝検証 l コメント (0) トラックバック (0) l top
県民健康調査「甲状腺検査(本格検査)2014~15年」実施状況が発表され、本格検査の癌・癌疑いの率は1万人当たり16.9人
、2011~13年の先行検査における1万人当たり3.7人の4.5倍に昇ることが判明した。
福島小児甲状腺がん多発 本格調査は先行検査の4倍
2年間での4倍以上の増大は非常事態である。この結果をチェルノブイリの小児甲状腺がんの推移と比較する。

表1.福島小児甲状腺本格検査・先行検査比較
福島本格先行調査比較1

福島県で小児甲状腺がんがたくさん見つかったのはスクリーニング効果…つまり子供たち全員を対象に検査したことによって、潜在的な甲状腺がん患者がたくさん見つかったからだ・・・とよく言われる。これは本当か?

 実はチェルノブイリにおいても、チェルノブイリ笹川プロジェクトが1991年5月から1996年4月までの5年間で現地周辺12万人の調査解析を終了し、その検診結果が報告されている。
チェルノブイリ原発事故後の健康問題
-唯一の原子爆弾被災医科大学からの国際被ばく者医療協力- 長崎大学山下俊一

表2.チェルノブイリ事故による小児甲状腺がん
チェルノブイリ事故小児甲状腺がん事故5-9年後

この調査が行われた時期は、チェルノブイリ原発事故から5-9年後の1991-1996年、甲状腺がんが急増し最盛期に向かう時期であった。福島原発事故後1-2年の先行調査の1万人当たりの甲状腺癌・がん疑いの3.7人はチェルノブイリ最盛期の全地域平均5.3人に近く、事故後3-4年の福島本格検査の1万人当たり16.9人は、チェルノブイリ最汚染地域ゴメリ州の最盛期19.8人に近い。
図1.ベラルーシ共和国・ゴメリ州の小児甲状腺がん数とチェルノブイリ・福島の調査時期比較
福島チェルノブイリ甲状腺検査時期比較

本ブログ、小児甲状腺がん関係リンク その他、カテゴリ福島甲状腺がんをクリックしてください
本ブログ、小児甲状腺がん関係リンク
千葉県柏市甲状腺検査B・C判定以上17人でおよそ10%、福島の~10倍
リンパ節転移が多数・肺に転移も ②~福島県の甲状腺がん
福島小児甲状腺がん多発 本格調査は先行検査の3倍以上
関東地区でも福島~チェルノブイリ並みの甲状腺異常?
北茨城市に甲状腺がん3人 1000人に1人の割合
福島とチェルノブイリ小児甲状腺がん比較2 チェルノブイリを越える
関東子ども甲状腺検査 半数以上からしこりなど発見

参考リンク
福島の子どもたちの甲状腺がんは放射性物質誘発がん
小児甲状腺がんに関する資料情報まとめ
福島の小児甲状腺がん疑い例含め126人に〜鈴木眞一氏は退任
福島の小児甲状腺がん増加はスクリーニング効果でなく、放射線被曝が原因。1mSvあたり70%増加
2015.07.14 Tue l 福島甲状腺がん l コメント (0) トラックバック (0) l top