福島県立医大副学長・山下俊一氏は、原発事故以前の2009年に日本臨床内科医会で
チェルノブイリ原発事故の小児甲状腺がんについて

大人と異なり、小児甲状腺がんの約4割は、
小さい段階でみつけてもすでに局所にリンパ節転移がある

と指摘している。 
超音波検診で小さい甲状腺結節が発見された時、既に転移していることが多い 
速く進行する甲状腺がんであることを発表されていた。


福島県立医大の大平氏のMediccine誌掲載論文の誤りについては
Medicine誌に掲載 被爆影響否定の大平論文は誤り に書いた。

大平論文の中で、甲状腺がんの成長が遅い性質を、福島甲状腺がんの多発が被ばく影響でない理由の1つに挙げている。
Along with the slow-growing nature of thyroid cancer, these findings suggest that the prevalence of thyroid cancer in Fukushima has been influenced by factors, such as detection rate using ultrasonography, other than the effects of low dose radiation exposure, ・・・
また福島の甲状腺がんが多発がスクリーニング効果によっては説明できず、被ばく影響を考える必要ありとのEpidemiology{津田論文」への批判として、甲状腺がんの成長が遅い事をを無視している点を挙げている。
Recently, regional differences in the prevalence of thyroid cancer in Fukushima were reported using interim results of the FHMS (through December 2014). However, this study suffered from fundamental limitations: disregard of the slow-growing nature of thyroid cancer

しかし先行検査で高性能超音波スクリーニングですべて検出されたので、潜伏期間が長ければ続く本格検査で発見されないはずの甲状腺がんが、先行検査と同程度発見されている。
68例中62例が異常なしのA1.A2判定から先行検査と本格検査の間の2年間に、2年でがんに成長したと考えられる。


通常の甲状腺がんとは異なって進行が極めて早い。

しかも適応症例について 福島県立医大附属病院 甲状腺部長 鈴木眞一氏 によると、転移・甲状腺外浸潤が90%以上の深刻ながんであると報告されている。

果たして、チェルノブイルで甲状腺がんの超音波スクリーニングを行われた山下俊一氏、
現福島県立医大副学長のチェルノブイリ甲状腺がんについての上記の発表があった。↑㊤
2009年3月、日本臨床内科医会の特別講演は、日本臨床内科医会会誌に掲載されている。

またチェルノブイリ原発事故後の健康問題 において、山下氏はチェルノブイリの甲状腺がんについて解説されている。
福島甲状腺がんはチェルノブイリと酷似 山下俊一氏発表資料からを見てください。
福島甲状腺がんと瓜二つのそっくりさん!!

山下俊一氏 被ばくによる甲状腺がん関連リンク
甲状腺がんに関する 2009年の山下俊一氏の発言
山下俊一の311前の講演内容
日本臨床内科医会会誌 第23巻第5号2009年3月目次 放射線の光と影
福島の甲状腺がん、リンパ節転移が多数!チェルノブイリでも癌の転移が指摘!山下俊一氏
チェルノブイリ原発事故後の健康問題
甲状腺がんとその他の甲状腺疾患
2017.01.29 Sun l 福島甲状腺がん l コメント (0) トラックバック (0) l top
甲状腺がんは被曝線量と関連なしとの、福島県立医大の大平氏のMediccine誌掲載論文
は誤りであるとのコメントか掲載された。
Letter to the Editor:Comparison of childhood thyroid cancer prevalence among 3 areas based on external radiation dose after the Fukushima Daiichi nuclear power plant accident: The Fukushima health management survey
http://journals.lww.com/md-journal/Blog/MedicineCorrespondenceBlog/pages/post.aspx?PostID=50
Thursday, January 12, 2017

主旨は甲状腺がんは被曝線量と関連なし 福島医大論文は誤り で書いたとおり。

We read with interest the paper by Ohira et al. of thyroid ultrasound examinations in Fukushima, which examines the relation between external radiation dose and thyroid cancer prevalence among Fukushima children.1 However, we point out that their classification of 59 municipalities in Fukushima prefecture into 3 areas is inappropriate. The "lowest dose area" was constituted of Aizu area with least thyroid dose and a distant Iwaki city with the highest thyroid dose, which led to a wrong conclusion that the external radiation dose was not associated with thyroid cancer prevalence among Fukushima children.

福島県立医大大平氏等の論文では、外部被ばく線量と甲状腺がんの発生率との関係を調べ、
外部被ばくと関連性なし 18歳以下の甲状腺がん有病率との結論を出している。
大平論文の高中低被ばく線量、ABC地域区分では、
低被ばく地域Cが外部被ばく線量・甲状腺被ばく線量とも低い会津地域と、地理的に離れた
いわき市(国連科学委員UNSCEARの甲状腺被ばく線量評価で福島県59市町村中最高、放医研による甲状腺被ばく線量評価でも、いわき市、双葉町、飯館村が福島県内最高)と組み合わせて構成されたために、高・中・低被ばく地域(A,B,C) の甲状腺がん発生率が外部被ばく線量の順と逆転し、相関が無くなっている。
外部被ばくと関連性なし 18歳以下の甲状腺がん有病率
と広報されている被曝影響を否定する結論は誤りと考えられる。

以下、コメント原文
2017.01.27 Fri l 福島甲状腺がん l コメント (0) トラックバック (0) l top
県民健康調査における中間取りまとめ
平成 28 年 3 月 福島県県民健康調査検討委員会

放射線の影響とは考えにくいとする理由の1つとして、事故当時5歳以下からの発見がないことと、何度か言われてきた。
チェルノブイリ原発事故では4~5年後から周辺の子供たちの甲状腺がんが増加し、
事故時0~4歳の小さい子供ほどがんになるリスクが高かったと、委員会で報告されている。

◇事故当時5歳以下からの発見がないことから 
  「放射線の影響とは考えにくいと評価する」という見解は事実と反する


山下俊一現福島県立医大副学長は米国放射線防護協会の基調講演で、
チェルノブイリ放射能汚染地域での甲状腺がん罹患率の年齢依存性を報告されている。
米国放射線防護協会 第49回年次大会 第10回ウォレン・K・シンクレアー基調講演
山下俊一の3月11日NCPR基調講演および和訳 より
「福島原子力発電所事故と総合的健康リスク管理」
山下俊一 2013年3月11日 

図1.チェルノブイリ汚染地域の甲状腺がん罹患率(山下俊一)
山下NCRP甲状腺がん年齢依存
赤:0-14歳 青:15-19歳 黒:20-24歳
0-14歳の甲状腺がんは事故後4年間は殆どなく、それ以後増えるのはベラルーシのみ
検討委員会ではチェルノブイリの例としてベラルーシ(左上)のみ取り上げられ
《福島では5歳以下の癌がないので被曝影響とは考えにくい》 は事実に反する。

図2.ベラルーシの甲状腺がん罹患率(山下俊一)このグラフのみ出回っている?
山下ベアルーシ甲状腺がん

ウクライナ・ロシアでは0-14歳の罹患率は低く、15-19、20-24歳の方が多い。
年齢依存性は3つの国で随分異なる。
★ウクライナ事故当時0-5歳では12-14歳になって初めて甲状腺がんが見つかる。
事故後早くて7-8年後、なぜそうなのか分かっていない。
★ロシア 事故当時5歳以下の層に患者が増加したのは事故から10年以後
 事故直後にまず増え始めたのは、事故当時15~19歳の層やそれ以上の年齢

参考リンク
山下俊一の3月11日NCPR基調講演 福島原子力発電所事故と総合的健康リスク管理
被曝による甲状腺がん多発  2016.2.15 
甲状腺がん『被曝の影響ではない』 は事実に反する 
IAEAチェルノブイリ原発事故による環境への影響とその修復:20年の記録(全文)
p.188 甲状腺被曝線量 ウクライナ 以下

2017.01.25 Wed l 福島甲状腺がん l コメント (0) トラックバック (0) l top