「メード・イン・ジャパン」のラベルに潜むリスク
2012年7月9日付 英フィナンシャル・タイムズ紙より

福島第一原子力発電所の事故を調査する委員会のトップ、黒川清氏は、この原子力危機の根本的な原因は日本文化の欠点にあると考えている。果たして本当にそうなのだろうか?

 この問いの答えは全世界にとって重要だ。福島第一原発では昨年3月に原子炉がメルトダウン(炉心溶融)を起こし、この四半世紀で世界最悪となる原子力危機に発展した。

 文化に注目しすぎれば、災害につながる決断を下した機関や個人が責任を免れてしまう恐れもある。

 外国の関係者は、この「メード・イン・ジャパン」のラベルには特に警戒すべきである。委員会が指摘した問題点の多くは、世界中でごく普通に見られるものだ。現在建設中の原子炉・61基の大半が置かれている途上国では、そうした問題が特によく見受けられる。

 中国やインド、さらにほかの国々の政策立案者が福島第一原発の事故から導く恐れのある最も危険な教訓は、「こんなことは日本でしか起こり得ない」というものだろう。

 悲しいかな、日本の政策立案者や技術者たちは1986年のチェルノブイリ原発事故の後、まさにこのような結論に達していた。日本の原発の安全性をきちんと問い直すよりも、あの事故が起こったのはソ連の設計や運転がまずかったからだとしてしまう方が簡単だったのだ。

 ほかの国々は、この過ちを繰り返してはならない。

By Mure Dickie in Tokyo
2012.07.12 Thu l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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