チェルノブイリ原発事故25周年の会議で、ウクライナ政府は、汚染地帯の住民に深刻な健康被害が生じていることを明らかにし世界に衝撃を与えた。チェルノブイリ原発事故から26年たった現地を取材し、地元の医師や研究者にインタビュー、ウクライナ政府報告書が訴える健康被害の実態のリポートがあった。
①NHKETV特集チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「第2回ウクライナは訴える」
②低線量汚染地域からの報告ーチェルノブイリ26年後の健康被害 馬場朝子・山内太郎著 NHK出版
チェルノブイリ原発事故・汚染地帯からの報告「ウクライナは訴える」(動画・内容全て書き出し) に完璧な内容書き出しがあることを見つけた。
自分の聴取記録と比較しながら、チェルノブイリ現地政府の報告を受け容れない国際機関の問題を考える。

ウクライナ政府はの原発事故被災者の情報を一括管理する巨大データベースから236万人の健康状態と被ばくとの関係を検討し、一つの注目すべき問題提起をしている。
多くの被災者が白血病、白内障、小児甲状腺癌、心筋梗塞や脳血管障害などさまざまな慢性疾患を発症していると訴えている。

しかし、IAEA等国際機関の見解では
科学的にはこうした病気は原発事故による放射線の影響であるとは認められないとしている。
国連科学委員会は事故直後に原発で働いていた人の白血病と白内障、小児甲状腺癌を指摘するのみ。

・ウクライナのさまざまな病気の存在を主張を国際機関はなぜ受け入れないのか。
・国連科学委員会の委員の話。放射線と病気の因果関係の証明方法がわれわれの基準を満たしていないから。

・国連科学委員会(2008年の報告書)で指摘するウクライナからの心疾患に関する報告の問題点
「ウクライナ国立科学センターに登録されている人々のうち、公式に被ばく線量が確認されているのは、ざっと40%だけであるためにこれらの線量をもつ人々に基づくどんな計算も偏りが出ているだろう。
「分かっている被災者がデータ全体の40%しかいないため、結論に偏りが生じる可能性がある」などと指摘。
 ウクライナ政府の報告は科学的に証明されたものではない としています。

被災者の正確な被ばく線量のデータが必要だとする国際機関。
病気が放射線の影響であると認められるには
その因果関係を証明するための正確な疫学調査が必要だとされているからです。

しかし「国際機関が求めている疫学調査の基準で因果関係を証明することは事実上不可能に近い」
原発事故被災地の専門家たちは反論しています。

それは国際機関が求める被ばく者の正確な被ばく線量のデータが、
そもそも入手が極めて困難であると考えられているからです。

その理由の一つが、白血病による死者などを公衆衛生によるデータが
事故発生3年以上にわたってソビエト政府によって隠されてきた事。
放射性物質はまだらにばらまかれており、その影響を見積もることが難しい事。
そして、汚染地域から移住した数多くの住民の健康状態の把握が難しい事をあげています。
国際機関が求める疫学調査に必要なデータは極めて集めにくいとの主張です。
・2008年の心疾患に対する国連の報告 被ばく線量のわかっている被災者がデータ全体の40%しかいないため結論に偏りが生ずる可能性がある ウクライナ報告は科学的に証明されたものではない。・・・

・被災者の正確な被爆線量データが必要。因果関係を解明するための疫学調査
正確な被曝データ、疫学的調査が必要だと、国際機関はいう。それは事実上不可能に近い。正確な被曝線量のデータが、そもそも入手困難。・白血病にかかわる死者数など 公衆衛生に関わるデータが、ソビエト政府によって隠されてきた。放射性物質はまだらにばら撒かれており影響を見積もることが難しい。移住した住民の健康状態の把握が難しい。・国際機関が求める疫学調査のデータが極めて求めにくい。


政府報告書では、低線量の被曝と心疾患の発症にも関係があるとしている。50mSv〜99mSvの被曝だと、被曝線量が少ない人より1.3倍発症しやすいとする。ブズノフ医師、コロステンに多い心疾患の原因も放射線だと考える。心疾患の他にも報告書は放射線の影響を。

白内障について。WHO報告書では、被曝250mSv以下では見られないというが、ウクライナ政府報告書は異を唱える。フェデリコ医師、被災地で住民の目の分析を行ってきた。白内障の発症と被曝の関係について研究。250mSv以下でも発症には関係があるとする。

フェデリコ医師「放射線の問題に向きあっていない国は興味がない。私の主張が認められなくても仕方ないかもしれない」なぜ国際機関は受け入れないのか。「因果関係の証明方法が、我々の基準を満たしていない」と。科学的に証明されたものではないとしている。
・しかし遅かれ早かれこの事実そのものがそれが存在することを認めさせてくれるでしょう。・


国際機関が原発事故が原因と認めているのが甲状腺ガン。・なぜ認められたのか? 事故後5年が過ぎても、IAEAなどは健康状態の悪化と事故との関係を認めず。しかし現地の医師は早い時期から甲状腺ガンの増加に気づいていた。テレシェンコ医師「1989年には研究所所長が ・ウクライナ・ベラルーシで甲状腺癌の増加を・ 報告したが」

。「IAEAや科学アカデミーは、超音波診断の精度が上がったから増えただけだと」
1991年、IAEA調査結果発表。放射線が健康に影響を及ぼした証拠は存在しないと結論。対して、被災地域の医師が疑問の声を。疫学調査を使用とした。・被ばく線量はわからない。しかし被曝線量がわからなくても、甲状腺なら証明できる。

放射性ヨウ素は、半減期が8日。もし甲状腺ガンがヨウ素の影響でできるなら、事故前・直後に生まれた子供は発病数が増え、事故後に生まれたなら増えないはず。調査の結果、それが明らかになった。1996年、IAEAが甲状腺ガンを放射線の影響と認めた。

ホローシャ長官「ウクライナなど被災国の研究者があげている他の病気も、遅かれ早かれ国際的な承認が得られると思っている」ウクライナは今も甲状腺ガンに悩まされている。大人の甲状腺ガンの発症数が増え続けているのだ。


チェルノブイリ事故発生から25年間の健康被害まとめ は優れた資料です。

2013.01.06 Sun l チェルノブイリ放射線障害 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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