水俣病認定訴訟 最高裁判決の要旨
朝日デジタル2013.4.17

最高裁判決の骨子を朝日新聞2013.4.17朝刊より転載
1.水俣病は客観的事実の確認であり、行政庁の裁量にゆだねるべきものではない。
2.裁判所は個々の患者の事情を総合的に検討し、水俣病かどうかを判断すべきだ。
3.国が定めた77年基準「複数の症状」がなくても水俣病と認定する余地はある。
4.手足の感覚障害だけでは水俣病ではないとする科学的実証はない

双葉町は永遠に(町長の辞職メッセージ)  を思い起こそう。
勝つためには何をしなければならないか
・・・
⑥立証責任の不存在を共有すること。ーーー>水俣病判決骨子4.
放射能による健康被害であることを立証する責任が被爆した住民にあるのではなく
放射能による健康被害ではないと主張する・・国や行政に立証責任ががある 

⑧水俣の住民の苦難を学ぶこと。
⑨広島・長崎の住民の方に聞くこと。
⑪多くの町民が健全な遺伝子を保つこと。
⑫ウクライナの現実を確認して同じテツを踏まないこと。
水俣病の認定義務付けをめぐり、16日に最高裁が言い渡した2件の上告審判決の要旨は以下の通り。

■水俣病の定義

 公害健康被害補償法などは水俣病がどういう疾病であるか特に規定を置いていないが、専門家の意見などに照らせば、水俣病とは、魚介類に蓄積されたメチル水銀を口から摂取することにより起こる神経系疾患と解するのが相当だ。

■水俣病認定に行政の裁量はあるか

 水俣病認定に際して、熊本県知事は、個々の患者の病状についての医学的判断だけでなく、原因物質の摂取歴や生活歴、種々の疫学的な知見や調査の結果などを十分に考慮した上で総合的に検討する必要がある。これは水俣病に罹患(りかん)しているかという現在や過去の確定した客観的事実を確認する行為であり、この点に関する行政庁の判断はその裁量に委ねられるべき性質のものではない。

■司法審査のあり方

 県側は、水俣病認定についての裁判所の審査と判断は(1)1977年に国が定めた判断条件(77年基準)に医学的な研究の状況や定説的な知見に照らして不合理な点があるかどうか(2)(専門家らで構成する)公害被害者認定審査会の判断に過誤・欠落があって、これに依拠した行政庁の判断に不合理な点があるかどうか――といった観点で判断されるべきだと主張する。

 しかし、裁判所においては、経験則に照らして諸般の事情と関係証拠を総合的に検討し、個々の具体的な症状と原因物質との間に個別的な因果関係があるかどうかなどを審理の対象として、申請者が水俣病に罹患しているかどうかを個別具体的に判断すべきだと解するのが相当だ。

■77年基準の合理性と限界

 77年基準は認定に関する行政側の運用指針であり、そこに定める症状の組み合わせがあれば水俣病と認定する。しかし、手足の先の感覚障害だけの水俣病が存在しないという科学的な実証はない。水俣病にみられる各症状がそれぞれ単独では一般に特異ではないと考えられることから、77年基準は「複数の症状が認められる場合には通常水俣病と認められる」として、個々の具体的な症状と原因物質との間の個別的な因果関係について立証の必要がないとするものである。いわば、一般的な知見を前提に、推認という形をとることによって、多くの申請について、迅速かつ適切に判断するための基準として定めたという限度で合理性を有する。

 他方で、77年基準が定める症状の組み合わせが認められない場合でも、経験則に照らして諸般の事情と関係証拠を総合的に検討し、水俣病と認定する余地を排除するものとはいえない。

■77年基準の意味

 環境庁(当時)は、71年に出した事務次官通知の趣旨は、申請者の全症状について、水俣病に関する高度の学識と豊富な経験に基づいて総合的に検討し、医学的にみて水俣病である可能性が高いと判断される場合には、その者の症状が水俣病の範囲に含まれるというものであると、78年の事務次官通知で説明している。さらに77年基準はこの趣旨を具体化・明確化するために示されたものであるとしているのも、同じ理解に立つものだ。

■結論

 福岡高裁判決は、今回の判決と同趣旨と認められるので、県側の上告を棄却する。一方、大阪高裁判決は、水俣病認定にあたっては県知事の判断に不合理な点があるかどうかという観点から審査すべきだとしている。今回の判決と異なる判断であり、破棄は免れない。原告が水俣病に罹患していたかどうか、さらに審理を尽くさせるため、大阪高裁に差し戻す。

2013.04.21 Sun l 政治 l コメント (0) トラックバック (0) l top

コメント

コメントの投稿












トラックバック

トラックバック URL
http://natureflow1.blog.fc2.com/tb.php/180-75c4bec9
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)