東京五輪招致安倍首相プレゼンテーション発言
汚染水問題をめぐる首相の発言(骨子) 朝日新聞9月10日
・状況はコントロールされており、東京にダメージは与えない(総会での招致演説で)
・汚染水の影響は原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている
・福島の近海のモニタリング結果は、最大でも世界保健機関の飲料水の水質ガイドラインの500分の1
・日本の食品や水の安全基準は世界でも最も厳しく、被曝(ひばく)量は国内のどの地域でも基準の100分の1
健康問題は今までも、現在も、将来も、まったく問題ないと約束する
・抜本解決に向けたプログラムを私が責任をもって決定し、すでに着手している(以上、総会での質疑で)

汚染水コントロール発言については、この問題を最もよく把握している当事者、東京電力が否定発言をしているので、きわめて根拠に乏しい。
”健康問題は今までも、現在も、将来も、まったく問題ないと約束する”発言は根拠に乏しい以上に、
 
”今までも、現在も、将来も、起こりうるすべての健康被害について、原発事故との関連を認めない”という強い意志を表明したもの。国民の健康を犠牲にしても、原発を守るという首相の考えを表明したものだろう。


<東電>汚染水、首相の「完全にブロック」発言を事実上否定
毎日新聞 9月9日 より転載

 福島第1原発の汚染水問題をめぐり、安倍晋三首相が五輪招致のプレゼンテーションで「完全にブロックされている」「コントロール下にある」と発言したことについて、東京電力は9日の記者会見で、「一日も早く安定させたい」と述べ、首相発言を事実上否定した。政府に真意を照会しているといい、政府と東電の認識の違いが出たと言えそうだ。

【汚染水、首相は最終プレゼンでこう説明した】
 (汚染水問題は)結論から言って全く問題ない。事実を見てほしい。汚染水による影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている。

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 防波堤に囲まれた港湾内(0.3平方キロ)には、汚染水が海側に流出するのを防ぐための海側遮水壁が建設されているほか、湾内に広がるのを防ぐために「シルトフェンス」という水中カーテンが設置されている。

 東電によると、フェンス内の海水からは、これまでに最大でストロンチウムなどベータ線を出す放射性物質が1リットル当たり1100ベクレル、トリチウム(三重水素)が同4700ベクレル検出されている。東電は「フェンス外の放射性物質濃度は内部に比べ最大5分の1までに抑えられている」と説明したが、フェンスは水の出入りまで遮断できない。また、フェンス内と港湾内、外海の海水が1日に50%ずつ入れ替わっていることが知られており、トリチウムは水と似た性質を持つため通過する。

 現在、外海とつながる港湾口や沖合3キロの海水の放射性物質濃度は検出できないほど低いが、専門家は「海水で薄まって拡散しているため」とみる。

 また、汚染水は1日400トンの地下水が壊れた原子炉建屋に流れ込み、溶けた核燃料に接触して増え続けている。水あめ状の薬剤「水ガラス」で壁のように土壌を固める改良工事を実施したが、壁の上を越えて海洋流出している事態も収束していない。地上タンクから漏れた汚染水約300トンの一部は、海に直接つながる排水溝に到達したとみられ、東電は港湾外に流出した可能性を否定していない。「何をコントロールというかは難しいが、技術的に『完全にブロック』とは言えないのは確かだ」(経済産業省幹部)との声も出ている。

 一方、安倍首相は「食品や水からの被ばく量は、どの地域も基準(年間1ミリシーベルト)の100分の1」と述べ、健康には問題がないと語った。この発言は、全国12地域で流通する食品などに含まれる放射性セシウムによる年間被ばく線量は最大0.009ミリシーベルトに基づくが、木村真三・独協医大准教授(放射線衛生学)は「福島県二本松市でも、家庭菜園の野菜などを食べて、セシウムによる内部被ばくをしている市民は3%を超える。医学的に影響が出ているか否か、現状では判断できない」と指摘する。
2013.09.09 Mon l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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