Cs137とK40の人体影響についての詳しい話
放射線は、DNAなどを直接傷つけたり、水分子から活性酸素を作って間接的に傷つけたりする。この積み重ねががんや臓器不全につながる。
セシウム137の危険性を論じる時に、よく引き合いに出されるのが放射性カリウムK40。
カリウムは、ナトリウムと相補的に働いて筋肉や神経の働きを正常に保つのに必要な、生命の維持に必須のミネラル。
カリウムは細胞内液に多く含まれ、ナトリウムは逆に、血漿(細胞外液)中に多く含まれ、私たちのからだの細胞は、常に細胞内のナトリウムを外に汲み出し、細胞外のカリウムを細胞内に汲み入れるしくみ(ナトリウム・カリウム・イオンポンプ)を備えている。

我々の体のなかには、体重のおおよそ 0.2 % 分のカリウムがあり、神経刺激の伝達、筋肉の収縮、酵素反応の調節など生命維持に必須の働きをしている。
 体内のカリウムの量はほぼ一定で、自然界のカリウムのうちの約1万分の1が放射性のカリウムK40なので、健康な人であれば誰でも、ほぼ一定量のカリウムK40(体重 1 kg あたり約 67 ベクレル)による内部被ばくしていることになる。これは、生命がこの地球の誕生して以来ずっと続いていることなのである。

セシウム137とカリウム40 私設原子力情報室 から引用する。
しかし、このカリウム40が人体に何も悪さをしていないかというと、それは断言はできません。少ない数ですが、ガンや他の病気の引き金になって、人を死に至らしめている可能性はあります。ただ、人類が地球に登場してから約300万年の間、67ベクレル/kgという体内での濃度は、おそらく変化していません。人類全体としては、カリウム40の悪さに対して抵抗力と繁殖力が勝ってきたから、私たちは、今、こうして生きていられるのです。

 放射性セシウムと放射性カリウムの人体影響については、以下の詳しい解説を見てほしい。
[A]【前篇】放射性セシウムと放射性カリウムの人体影響は同じレベル(内部被ばく)

この記事の結論-つぶやき-から考える。
 【内部被ばくでの基本認識の再確認】
 ●内部被ばくでの人体への影響を実効線量係数から見ると、年齢層により異なるが、
 Cs137,Cs134は K40とほぼ同じレベルである。『これはその通りであろう』
 ●セシウムとK40の体内動態は似ており*1、同じような低レベル被ばく影響を人体に与える。
 *1これに対する反論は“少数”で“科学的にかなり弱い”
  『周期律表Ⅰ族4周期カリウムは細胞内液に含まれ、3周期ナトリウムは逆に細胞外液に含まれるなど正反対の挙動。4周期カリウムと6周期セシウムの体内挙動が似ているという根拠は薄弱』

K40,Cs134,Cs137の実効線量係数

本題・・・Cs134、Cs137を恐れる必要なないのか??
[A]では【以上から言える事など】として以下の結論を出している。
 ●K40による被ばくは人体影響がないレベルである。これは認められている事実と言って良い。(生命がこの地球の誕生して以来ずっと続いていることなのだから)
 ●K40の事を気にしない(知らない)で、それより遥かに少ないCs137,Cs134を怖がる事は間違っている。

果たしてそうか?検証する。
以下に示すように、日本人の死因の3分の1はがん。
厚生労働省平成23年 人口動態統計 
死因別死亡率H23

日本におけるがんの原因
がんの原因の疫学研究による推定 国立がん研究センターの報告 から
癌による死亡の要因別%

日本では予防可能なリスク要因では
☆男性では喫煙、女性では感染性要因(C型肝炎ウイルスとピロリ菌)が多い。
☆食事要因の影響が欧米の推定よりもはるかに小さい。
重要な点は
☆1 日本人のがんの半分以上は原因がわからない。
☆2 紫外線や放射線曝露などの要因
については、含まれない。
(日本における信頼性の高いデータが無いので)


放射線は、直接あるいは活性酸素を作って間接的に、DNAを傷つけ、この積み重ねががんにつながる。
生命維持に必須のカリウム40による内部被曝ががんを起こしている可能性はある。
日本人の死因の3分の1はがん、その半分以上が原因不明
このがん死の要因の一部あるいはかなりの部分が、絶えざる内部被曝を起こすK40 である可能性を否定できない。

K40による自然放射能程度であれば・・・Cs134、Cs137を恐れる必要なない
というのは間違いであろう。


また[A]で言っていたこと
“セシウムだけに放射線ゼロリスクを求めるのは間違い”
も間違い!!

放射性K40の放射線ゼロリスクを求めたら、人は直ちに死にいたる。
放射性セシウムは人間が原子炉で作って撒き知らした有毒物質。
ゼロリスクを求めるのは人として当然!!


セシウム137とカリウム40  私設原子力情報室 から引用させてもらう。
さて、南相馬の子供たちのセシウム137の話に戻りましょう。
最も大きな値が出た子供は45~50ベクレル/kgです。ここでは、計算をしやすくするために50ベクレル/kgとします。
よく「天然放射性物質のカリウム40が67ベクレル/kgもあるんだから、50ベクレル/kgなんて心配無用」という言われ方をしますが、これはまったくの間違いです。セシウム137による被ばく分をカリウム40の分と比較しても意味はないのです。なぜなら、セシウム137はカリウム40に対する上乗せ分として効いてくるからです。比較するなら、セシウム137とカリウム40の合計を3.11以前のカリウム40と較べるべきです。考え方は下の図の通りです。
KCs南相馬の例

セシウム137が50ベクレル/kgの場合で見ると、ベクレル値は3.11以前の1.75倍に上がっています。これを誰が安全と言えるのでしょうか?300万年間、変わることのなかったカリウム40の体内での濃度が、いきなり1.75倍に跳ね上がったのと同じことなのです。

関連リンク
【後編】放射性セシウムの影響をカリウムK40を指標として評価する。(食品の新基準も評価)

2014.03.10 Mon l 放射性セシウムとK40の影響比較 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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