STAP 全論文撤回へ 研究成果白紙に
6月4日 NHKNewsWEB より抜粋転載

 理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが、STAP細胞のすべての論文について取り下げに同意したことが分かりました。
 これで、新型万能細胞の作製に成功したという世界的に注目を集めた論文はすべて取り下げられる見通しとなり、研究成果は白紙に戻ることになりました。
新型万能細胞の作製に成功したとして世界的な注目を集めたSTAP細胞の論文は2本とも取り下げられる見通しとなり、その研究成果は白紙に戻ることになりました。
文科相「取り下げは適切」
 下村文部科学大臣は国会内で記者団に対し、「研究の不正が指摘され理化学研究所も事実だという確証を得られないなかで、論文の取り下げは適切な判断だと思う。今後は小保方さんが先頭に立って理化学研究所の中で再検証をし、再実証することで、1日も早くSTAP細胞があるということをみずから証明することを期待したい」と述べました。

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(1)「STAP論文撤回も理研は疑義の調査を」 6月4日 22時17分NHK
(2)STAP 存在に新たな疑念 6月3日 19時23分 NHK
(3)“STAP細胞”検証 小保方氏の参加を 6月3日 4時20分 NHK
(4)STAP細胞の新たな疑義「理研は調査を」 6月2日 19時32分NHK
(5)STAP論文 理研内の検証機能せず 自己点検報告書案 保秘優先、笹井氏を指弾 2014年6月5日3時0分 読売新聞

(1)より
体のさまざまな組織になる新型万能細胞の作製に成功したとして、世界的に注目を集めたSTAP細胞の2本の論文は、理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーが3日までに2本とも取り下げに同意し、その研究成果は白紙に戻ることになりました。
しかし、STAP細胞が存在していたのかどうかについては、培養してできた細胞が実験に使っていないはずの別の2種類のマウスの細胞であった疑いが強いことや、この2種類の細胞の働きが、それぞれ万能細胞のひとつES細胞と胎盤になるTS細胞に似ていることが分かるなど、STAP細胞の存在に強い疑問を抱かせる新たな疑義が次々と明らかになっています。
これについて理化学研究所は、これまで論文が取り下げられれば、新たな調査を行うつもりはないと話していて、専門家の間からは真相を明らかにすべきだとする強い批判の声が上がっています。
日本分子生物学会副理事長で九州大学の中山敬一教授は、「日本の科学研究への信頼が揺らいでいるなか、国の代表的な研究機関である理化学研究所が疑義を放置することは許されない。論文を取り下げても、STAP細胞が本当にできていたのか、理化学研究所は明らかにする責任があり、すべての疑義を調査して公表すべきだ」と話しています。

(2)理化学研究所の小保方晴子研究ユニットリーダーらが作製に成功したとするSTAP細胞を培養して出来た細胞を詳しく分析したところ、この細胞は実験に使っていないはずの別の種類のマウスの細胞だった疑いが強いとする研究結果を国内の複数の研究チームが、まとめていたことが分かりました。
専門家は「STAP細胞は存在しないのではないかという強い疑問を抱かせる結果だ。理化学研究所はしっかりと調査すべきだ」と話しています。

このうち、横浜にある理化学研究所統合生命医科学研究センターの遠藤高帆上級研究員らのグループは、研究所の論文の不正調査とは別に分析を独自に行い、報告書にまとめました。
それによりますと、研究グループは小保方リーダーらが作製に成功したというSTAP細胞を培養して出来た細胞について、インターネット上に登録されている遺伝子のデータベースを使って詳しく分析しました。
その結果、この細胞は「F1」という種類のマウスから作ったとされていたのに、実際には、この実験には使われていないはずの「B6」と「CD1」という2種類のマウスの細胞だった疑いが強いことが分かったということです。
またNHKが取材したところ、別の複数の大学の研究チームも、これと同じ結果をまとめていました。
さらに、理化学研究所のチームが、これらの細胞の遺伝子の働き方のパターンを分析したところ、この「B6」のマウスのものとみられる細胞の特徴は研究の現場で10年以上前から使われている万能細胞「ES細胞」と似ていたということです。
また、もう1つの「CD1」のマウスのものとみられる細胞の特徴は、受精卵から作られる胎盤になる細胞「TS細胞」と似ていたということです。

専門家「存在に強い疑問抱かせる結果」
この分析結果について、遺伝子解析に詳しい東京大学の菅野純夫教授は「STAP細胞はES細胞とTS細胞が混ざったもので、そもそも存在しなかったのではないかという疑問は、以前から専門家の間にあったが、その疑問を強める結果だ。データや分析の手法などをみると、今回の結果の誤差は極めて低いと考えられる。理化学研究所は残されている細胞の遺伝子を解析するなどしっかりとした調査を行い、こうした疑問に答えるべきだ」と話しています。

理研「調査必要ないとの判断変わらず」
理化学研究所は「結果については把握していたが、STAP細胞の有無を結論づけるものではないと考えている。指摘のあった部分が含まれる論文については、著者がすでに取り下げの意向を示していることもあり現段階では調査する必要はないという判断は変わらない」とコメントしています。

(3)STAP細胞が本当に存在するのかを調べる検証実験について、外部の有識者で作る理化学研究所の改革委員会は、小保方晴子研究ユニットリーダーの参加を求める方針を明らかにしました。

STAP細胞を巡っては、本当に存在するのかを科学的に検証するため、理化学研究所がことし4月から1年ほどかけて検証実験を行う計画です。
この検証実験について、理化学研究所の外部の有識者で作る改革委員会の岸輝雄委員長が2日、記者会見し、「STAP細胞の有無に関しては、あると言う人が実験を行うべきだ」と述べ、小保方研究ユニットリーダーに参加を求める方針を明らかにしました。
これについて、理化学研究所の改革委員会は今後、最終的な調整を図ったうえで、今月中にまとめる研究不正の再発防止に向けた提言に盛り込む予定です。
改革委員会の岸輝雄委員長は「本当に作れるという人が、作るのをあきらめたと言わないかぎりは、あるような雰囲気になってしまう。期限を限って、その間にできないのであれば、現時点では『ない』ということにしなければならない」と話しています。

(4)STAP細胞の論文に見つかった新たな疑義について、理化学研究所は先週、調査しないことを決めましたが、これについて、外部の有識者でつくる改革委員会は2日、研究所に対し、調査を行うよう改めて求めることを決めました。
 STAP細胞の論文について理化学研究所は、小保方晴子研究ユニットリーダーが不正行為を行ったと認定して調査を終了し、これを基に関係者の処分の検討を進めています。
こうしたなか、STAP細胞の論文には、画像やグラフに新たな疑義が指摘されていましたが、理化学研究所は先週、一部の著者から論文を取り下げる意向が示されていることを理由に、調査は行わないことを明らかにしました。
これについて、外部の有識者でつくる理化学研究所の改革委員会は2日、都内で開かれた会合で、「内容に区切りがついていない時は、調査は継続しなければならない」として、研究所に対し、調査を行うよう改めて求めることを決めました。
会合のあと、記者会見した改革委員会の岸輝雄委員長は、「中途半端にとかげの尻尾を切って逃げるようなことをすると、一番、損するのは理研そのものではないか」と話しています。

(5)  STAPスタップ 細胞の論文問題で、小保方晴子ユニットリーダーが所属する理化学研究所の発生・再生科学総合研究センター(神戸市)が設置した「自己点検検証委員会」の報告書案が明らかになった。

 報告書案は、ずさんな論文が英科学誌ネイチャーに発表された原因は、センター内の研究者による相互チェック機能が、ほとんど働かなかったためと分析した。STAP細胞の研究の秘密保持を最優先するため、小保方氏の指導役だった笹井芳樹副センター長が、研究内容をセンター内でも非公開にしたことが、チェック機能の低下を招いた要因として、笹井氏の責任を厳しく指摘した。

 自己点検検証委員会は、4月8日、論文不正を調べる理研本体の調査委員会や、再発防止策を議論する改革委員会とは別に設置された。外部有識者4人が委員として小保方氏の採用から論文作成、発表の経緯などを調べた。報告書案は4日、改革委員会に提出された。

 報告書案によると、笹井氏が小保方氏らの論文作成の支援を始めたのは2012年12月以降。米ハーバード大のチャールズ・バカンティ教授と論文作りを調整するなかで、秘密保持を優先したため、「小保方氏の過去のデータを信用し、批判的に再検証することなく、多くの誤りを見過ごした」と結論づけた。小保方氏を指導する中で「囲い込み」とも言える状況が発生し、小保方氏が研究リーダーとして経験を積むことを妨げたと指摘した。
2014.06.07 Sat l STAP l コメント (0) トラックバック (0) l top

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