音楽は敵同士を友にした ドナルド・キーンさんに聞く
2014年7月22日朝日新聞 より転載

 「私は反戦主義者です。憲法9条のすばらしさは、戦後の日本が一人の戦死者も出していないことに表れています。政府は、戦争をしても日本は負けないと思っているのかもしれませんが、武器を持って戦場に行くのですよ。70年近くの長きにわたって平和であったことは、歴史を振り返っても、とても珍しいことです」
 ■捕虜収容所で

 キーンさんの人生にはいつもそばに音楽があった。近刊『ドナルド・キーン著作集 第十巻』でも音楽にまつわる思い出を収めた。

 「ホノルルの捕虜収容所に小さな蓄音機とレコードを持ち込みました。捕虜の一人から音楽を聴きたいと言われて。音がよく響くだろうと、タイル張りのシャワー室を会場にしました。日本の捕虜に私は何の悪意も敵愾(てきがい)心もなかった。数回尋問したあと、私たちは友だちになっていました」

 即席の音楽会には30人ほどが集まったそうだ。

 「はじめは日本の流行歌をかけました。町のレコード店で『支那の夜』を買って。そのあとはクラシックです。ベートーベンの交響曲3番『英雄(エロイカ)』を聴きました。あのときの彼らの顔を覚えています。日本人も米国人もともに素晴らしい音楽を楽しみました。覚えているのはもう私ぐらいでしょう。今でも、思い出すと温かい気持ちがします」

 先月92歳を迎えた日本文学者のドナルド・キーンさん。今春、米国を3週間旅していた。ニューヨークではメトロポリタン歌劇場(MET)でオペラを3度見たそうだ。

 旅から戻ると、日本では集団的自衛権の議論が急速に進んでいた。⇒TOPへ

2014.07.23 Wed l 戦争と平和 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

おはようございます。
おはようございます。
今朝も新聞に、今の日本は、戦前に戻っていると書いてありましたね。
私も同感です。
まだまだ戦争に苦しんでいる人たちがたくさんいるというのに、やめてくれ~~と思いますね。
阿部さんは、家族が奥さんだけだから、人のというか、子供を持つ者の傷みがわからないのでしょうかね。
女性起用とか採用と、美味しそうなことを言っていますが、
一番辛い思いをするのは、母親たちだと思いますね。何か、勘違いしているのではないでしょうか。
2014.08.01 Fri l sidu-haha. URL l 編集
そのとおりですね
sidu-hahaさま、コメントありがとうございます。
日本を取り戻すというのは、戦前の、明治以来の、
大日本帝国憲法に時代でしょう。
安倍さんはキャッチフレーズどおり快進撃。
安倍氏は人間の現実生活がわからず、観念的な国家の栄光を求めるのでしょうか。
国家=国民ではなく、国民は国家の役に立つ兵隊さん。

石原氏のように息子たちがいる場合も、息子は国家の支配層であることが自明なのでしょうね。
2014.08.05 Tue l natureflow. URL l 編集

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