国の認定分だけで死者1万2000人を超えるアスベスト(石綿)被害は国に責任、との最高裁判決が出た。三権分立の立法・行政は国民の健康を守ろうとせず、司法のみが憲法に従って国民の生命・健康を守る砦となっている。
アスベスト被害、国の責任認める初判決…最高裁
2014.10.9読売ONLINE
石綿被害「国に責任」 最高裁が初判断 大阪・泉南訴訟
2014年10月10日朝日新聞

 安倍政権は国民の健康をないがしろにして、年間20ミリシーベルトの高汚染地域に住民を帰還させようとしている。チェルノブイリでは年間5ミリシーベルト以上は居住禁止、1-5ミリシーベルト/年で移住の権利が認められるとは何と大きい違いであろう。
 5mSv/年以上は放射能管理区域で18歳未満は就労禁止、その4倍の汚染地域に子供を含めた家族を帰すこと=福島復興、なんという非人間性、これからの、10年後、30年後、60年後(被爆者の骨髄異形成症候群、第二白血病の発症は60年後)が危惧される。

 福島原発事故による影響を調べる小児甲状腺がんの調査に限っても、甲状腺がん、疑い含め104人との発表があった。
10万人当たり35人の甲状腺がんは、チェルノブイリの最盛期の発病数、
手術した50人が、リンパ節転移など深刻なケースが多数

あることが明らかになっているのに。

放射能障害が、ある確率で生じることが明らかであるのに、これを風評被害という言葉で封殺する政府。
高放射線地域に帰還させた結果、将来の政府、国家がまかないきれないほどの大きな健康被害につながる恐れがある。そのとき司法は国民を守ってくれるだろうか?

分かっていながら国民の声を封殺して、多数の自国民を、子どもを、被爆させる、
このようなことは世界の歴史に例を見ない。国家による犯罪である。


ソ連時代のチェルノブイリの歴史を無視して、国民を被爆させ、採算の取れない再稼動を進める政権。異常に高い甲状腺がんを、原発事故のせいではないという、福島県=政府=IAEA の発表を、大本営発表のごとくそのまま、ごく小さい記事にするか、報道もしない大新聞、NHK,マスコミ・・・・

----------------------------朝日新聞記事転載
 大阪府南部・泉南地域のアスベスト(石綿)加工工場の元労働者らが起こした集団訴訟の上告審判決で、最高裁は9日、石綿による健康被害について国の責任を初めて認めた。第一小法廷は全員一致で「国が速やかに規制をしなかったのは著しく合理性を欠き違法だ」と判断した。

 判決はまず、過去の判例を踏まえ、国の規制が合法か否かを判断する基準として
「規制は労働者の生命、身体への危害を防ぎ、健康を確保するため、
できる限り速やかに適時・適切に行使されるべきだ」

とした。
 そのうえで、国が行ってきた規制を検討。国は1971年、工場内の粉じんを取り除く排気装置の設置を義務づけたが、小法廷は58年には石綿の健康被害は相当深刻だと明らかになっていた。速やかに罰則をもって排気装置の設置を義務づけるべきだったのに、71年まで行使しなかったと判断した。

 元労働者側は、国が88年までに定めた工場内の粉じん濃度の基準値も不十分▽95年の防じんマスクの着用義務化が遅すぎた、と主張したが、小法廷は「国の規制が著しく合理性を欠くとまでは言えない」とした。

 訴訟は「1陣」(原告34人)と「2陣」(同55人)に分かれて提訴。1陣の二審・大阪高裁判決は国の責任を否定したが、2陣の二審は国の責任を認めた。

 最高裁は、2陣の二審判決について、58~95年としていた国の責任期間を58~71年に狭め、就労期間が遅かった1人を除く計54人に計約3億3千万円を支払うよう命じた。国の責任割合は「2分の1」を維持した。1陣の二審判決は破棄し、就労期間が遅かった6人をのぞく28人の勝訴とし、賠償額を算出するために高裁に差し戻した。

読売ONLINE記事より
 大阪・泉南地域のアスベスト(石綿)紡織工場の元従業員と遺族計89人が、国の安全規制の遅れで肺がんや石綿肺などを発症したとして、計約12億円の国家賠償を求めた2件の訴訟の上告審判決が9日、最高裁第1小法廷(白木勇裁判長)であった。

 判決は「石綿の危険性が明らかになった1958年以降、事業者に排気装置の設置を71年まで義務づけなかったのは著しく合理性を欠き、違法だ」と国の不作為を指摘。原告82人に対する国の賠償責任を認めた。

 裁判官5人全員一致の意見。国の認定分だけで死者1万2000人を超える石綿被害を巡り、最高裁が国の責任を認めたのは初めて。生命を脅かす重大な被害が生じかねない場合には規制の遅れを許さないという、最高裁の厳格な姿勢が示された形だ。
2014.10.10 Fri l 福島放射能健康影響 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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