年1ミリシーベルト以上は除染地域にとの方針が出された。
その結果、国の除染面積が1万3千平方キロ(日本の面積の約3%)となる。

 人が暮らせるように除染の目標を低い放射線量に置くのはいいこと。でも汚染土の仮置き場もほとんど決まらず、そこから移すという「中間貯蔵施設」の設置も見通せないという。

 そもそも「除染」という言葉がおかしい。放射性物質を除くという意味の言葉だけれど、放射線物質を除くことはできない、移動できるだけである。ある場所の放射能が減れば、それだけ別の場所の放射能が増える。

 「除染」は生活空間から放射性物質を除くことだとしたら、汚染土壌は生活空間の外へ移動することになる。
でも日本の中に生活空間でない場所はどこにあるの? 汚染された福島県の6割に当たる8千平方キロの町や農地や森林をを除染してその土壌をどこへ持っていくのだろう?

 こんな基本的なことを認識せずに、有識者会議や政府はいったい何を考えているのか?
除染というときには、「汚染土壌(高放射性物質)をどこからどこへ移動するのか」を同時に考えるべき。当たり前のことが認識されていない。高校生以下の学力!!

 5ミリシーベルト基準で汚染土壌は9千万立法㍍ 費用1兆円~~
 1ミリシーベルトになるとこの7倍?


 環境省は東京電力福島第1原子力発電所事故で飛散した放射性物質の処理について、10日に有識者検討会を開き、基本方針の骨子案をまとめた。
 追加被曝線量が年間1ミリシーベルト以上ある地域を国の責任で除染する。文部科学省の航空機調査では福島県を含め8都県に及ぶ。同20ミリシーベルト以上の地域をできるだけ早く縮小する一方、同20ミリシーベルト未満の地域は2013年8月末までに被曝線量を半減するとした。

 20ミリシーベルト以上の地域が除染によって20ミリ以下になり、20ミリシーベルト未満の地域の放射線量が半減したとして、いったいだれがそこで生活できるというのだろう?

 事故後に原則立ち入りを禁じた警戒区域と放射線量が高い計画的避難区域を国が除染する。同1ミリシーベルト以上の地域は、原則国が財政負担する。これまでは、同5ミリシーベルト以上として自治体が反発していたことを受け、1ミリシーベルトまで除染との方針に。

 警戒区域や計画的避難区域の多くは、人が安心して暮らせる生活空間(1ミリシーベリト以下)には戻らないだろう。その地域に住んでいた人たちを危険な場所に戻すことはできない。すでに多くの、特に子どものいる若い家族は福島を去り、戻らないだろう。他の人たちも、できたら別の安心できる地で暮らしたいと思っているに違いない。

1.福島原発に近い汚染区域を除染しても住める場所にはならない。今後人が住み得ない、住まない方がよい場所は国が買い上げて、その地域の人たちが別の場所で生活できるように十分に補償をすること。

2.原発敷地内、周辺、高度汚染地域で人が住めない場所を国有地として、「最終保管施設」を作り、除染土壌、放射性焼却灰などを集中して、安全に保管する。

3.人が住めなくても新しいエネルギー、メガソーラー、風力・・・などの自然エネルギー開発拠点とすることは可能であろう。


参考新聞 日経2011/10/10 朝日2011/10/11 など
新聞記事の引用は黒字です。
2011.10.21 Fri l 放射能・除染 l コメント (2) トラックバック (0) l top

コメント

No title
原発問題は次々に難題が出てきます。
まだその一つも解決できていません。
解決できないのではないかと、不安です。
汚染土壌の移動問題も、その一つですね。
この狭い日本の国土の何処に、移動できるのでしょう。
松の木を燃やすことさえ拒否した自治体があるのですから、危険な土の移動を受け入れる自治体がある訳がありません。
1.2.3・・・賛成です。
これだけ多くのリスクがあるにもかかわらず、未だに原発を推進するやからがいることに、呆れてしまいます。
孫の時代が不安です。
2011.10.24 Mon l domani. URL l 編集
除染土壌は原発周辺に集中管理
コメントありがとうございます。
除染単独はありえないことは有識者にもわかっていないことなのか??
はっきりと住めないよと宣言することが、政治的に損失なので、黙って住民があきらめるのを待つ政策なのか、そこで病気が大量に発生しても直ちに影響がないので放置するのか???
チェルノブイリハートのように25年後に障害を持つ子どもたちが生まれることになりはしないか心配です。
はたして放射能汚染地域は除染すれば住めるのか? 国は避難期間を明示し、移住による生活・コミュニティの再建をを見つけましたので記事にリンクを追加しました。
2011.10.24 Mon l natureflow. URL l 編集

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