3・11原発事故から5年経とうとしている
★原発事故は収束していない。汚染水漏れは止まらず、1-4号機の状況も不明。 
  事故調などでは、事故原因が究明されていない。
★反省なく原発は再稼働されて、”福島再び” へ突き進んでいる。
★今なお多くの原発避難民が、高線量の故郷に帰れない。
  地域社会はばらばら、家族崩壊の危機にある。
★年間20ミリシーベルトの高度汚染地域に、住民を帰そうとしている。
  健康で文化的な生活を保障する憲法25条違反、基本的生存権を踏みにじる政策
  子どもの命を搾取する政策である。
★「南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回」「避難の権利」様々な訴訟が提起されている。

様々な問題が未解決のまま増幅する現状で、なかなか将来展望が持てない。
そこで東北ヘルプ事務局長川上氏がキリスト者として書かれた企画書から展望したい。
「原子力災害の第二段階」
東北ヘルプ事務局長  川 上 直 哉 (牧師・神学博士)の企画書より

1.「原子力災害の第二段階」とは
2011 年3 月11 日に起こった東日本大震災により、東京電力福島第一原子力発電所1~4号機は爆発事故を起こした。(国会での証言資料によると)セシウム137 だけでもヒロシマ型原爆の160 倍程度の汚染が引き起こされ、
ある英語文論文によると
セシウム134 だけでもチェルノブイリ原発事故の3 倍程度の汚染が引き起こされ、
ヨウ素131で1.18倍の汚染、
プルトニウム239 だけでも32 億ベクレルの汚染が引き起こされ、(2014 年11 月のドイツ
における日本人の研究によると)
ヒロシマ型原爆の7 万倍のプルトニウムが降下した。

避難時の不手際も続発し、多くの悲劇が起こった。
また、(原子力規制庁2015 年11 月4 日発表の資料によると)東京電力福島第二原発と東北電力女川原発においても、280 億~6400億ベクレルの放射性ヨウ素が放出された。これを「原子力災害の第一段階」と呼ぶ。

その際、ほとんどの地域で安定ヨウ素剤が配布されなかったことに始まり、諸々の「不作為」が続いて現在に至る。たとえば、1986 年の原子力災害において、特にその5 年目(1990年)の9 月に開催された「第一回チェルノブイリ事故の生物学的、放射線医学的観点にかかる国際会議」以降順次定められた「チェルノブイリ基準」に従えば、「移住の義務」を課せられる土壌汚染が無数確認される福島県中通地区においてすら、公的な除染の際に土壌の汚染状況を計測することは、2015 年現在、全く検討されていない。
その不作為の結果起こってくる悲劇を、「原子力災害の第二段階」と呼ぶ。
現在、この「第二段階」の始まりが見えていると思われる。

2.転機
「第一段階」から「第二段階」の転機は、小児甲状腺癌の多発が確認されたところに認
められる。それは、10 月8 日の外国人特派員協会における津田俊秀氏の会見が具体的な契
機となる(この会見内容については、既に英語でも報道されている)。


3.社会的状態
しかし、上記のような事態にもかかわらず、社会は反応していない。むしろ、5 月15 日には「『福島安全宣言』実行委員会」が組織され、9 月23 日には6 号線を中高生に清掃させるイベントが行われ、10 月12 日には南相馬市でサーフィンの全国大会が開かれた。
他方で、東北ヘルプの「短期保養」支援プロジェクトは2013 年から2015 年10 月までに560 回を超える面談を東北・関東で行い、子どもの健康被害を訴える親たちの声を拾ってきた。この声と、上記の動きと、両者の間にある乖離は激しいものとなっている。

4.見通し
(1)2015 年度中に政治的状況が激変する。
(2)2016 年3 月に社会的状況が反転する。
(3)2016 年中に国際的環境が厳しさを増す。

5.結論
我々はキリスト教に基づく支援団体である。
以上のような見通しの中で痛む魂への配慮こそ、我々の課題である。
a. 原子力被災者の尊厳を守る。そのために、被災者各位の自己決定のそれぞれを尊重する。
b. 原子力被災地に留まりたい、留まろう、と志す人に対しては、「減災」のために必要な情報を提供する。
c. 原子力被災地から避難したいと志す人に対しては、その避難を支援する。

フェイスブックか借りてきました。
原発は人権問題
川上氏の以下の講演を聴いてフクシマを身近に感じさせてくださった方です。

「『フクシマ』の声と国際 ヒバクシャ連帯」   川上 直哉
 支援事業として、宮城県から神奈川県に至る範囲で「被ばく」した90名を超える「放射能禍に不安を覚える親御さんたち」と定期的に面談をしてまいりました。その方々は、大量の口内炎、広範囲の皮膚疾患、恒常的な発熱や空咳、頻出する鼻血、甲状腺の異常、白血病、視力の急激な低下、といった症状を、お子さんやご家族に確認しておられる方々ばかりです。気になるのは、お医者様の対応です。検査や検証をするまでもなく原発との関係が言下に即断で否定されるばかり、とのこと。まるで、その可能性を検討することが「悪」であるかのように。牧師として、神学者として、この事態に戸惑いながら、多くの人々と出会い、意見を伺って、また「親御さんたち」と語り合っている日々です。イデオロギーや政治的目標の達成は措いて、ともかく、苦しむ人々の現場から、そしてその現場へ。
2016.03.05 Sat l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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