3.11福島原発事故で4号機について
福島原発事故で1-3号機がメルトダウン・メルトスルー、でも4号機の使用済み核燃料がNRC[米・原子力規制委員会]では危惧されており、当初4号機では使用済み燃料の 100 %が大気中に放出されたという報告も出ていた。

東電発表 4号機の事故について によると
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★1.東電は、4号機は定期検査中で、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていた。
最大許容本数1590本の4号機の使用済み核燃料プールには、1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体が、ほぼ満杯に詰め込まれていた(占有率97%)。
他号機と比べてみても占有率が突出している。
☆3月11日全電源喪失で、使用済燃料プールの除熱機能も注水機能も失われ、蒸発による使用済燃料プールの水位低下が懸念されていた。
★2. 2011.3.15:6.14頃、4号機原子炉建屋で爆発が起こったが、3号機の水素ガスが排気管を通じて4号機に流入したためと推定。
★3.放出放射性物質: 1号機13京ベクレル、2号機36京ベクレル、3号機32京ベクレル、合計81京ベクレル
4号機からの排出なしとなっている。
★4.福島原発4号機燃料取り出し作業実績 2014.12.24 東電発表
2012.7~2014.12までに 4号機使用済み核燃料プールより1535本の燃料を共用プールと6号機へ移送したと。
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果たして東電発表の通りか?

原発事故のビデオ写真を時系列に沿って詳細に検討3,6)、事故の推移(東電、IAEA記録)と4号機各部分に燃料棒数からの4号機の真相追及4,7) を比較検討した結論として
★1.3号機から水素を含むガスの4号機建屋に流入して4号機が爆発、(★1)という東電の説明は誤り
●3号機の水素爆発は2011.3.14:11.01 に発生、4号機の爆発3.15:6.14頃の前日で、天井の抜けた3号機から4号機へ水素が移行するのは困難と考えられる。8)
●3号機の爆発が起きてから4号機の爆発まで20時間も経っていることから、3号機から水素が4号機に流れ込み、水素爆発を起こした、という説明は信憑性がない。16)

★2.4号機 使用済み核燃料SFPは破損し、いくつかの燃料を失った。
図1. 4号機写真 2011.3.18
●黄色の煙がSFPから上昇して見え、使用済み核燃料の損傷を示している。 
R4FIG8

図2. 4号機上からの写真 2011.3.20
●SFPが位置する南の壁から水蒸気が出でいて、まだ水があることを示している。
R4FIG11

図3. 4号機のサーモグラフィー映像 2011.3.30: 
左から機器貯蔵DSプール、原子炉炉心、使用済み燃料プールが高温で熱源の存在を示す。
使用済み燃料プールSFPでの燃料一部損傷を示す。
4号機サーモグラフィー

★3.機器貯蔵DSプールは水がなくなって燃料がメルトダウンした可能性
図4. 4号機建屋北壁(右側) 2011.3.2
●機器貯蔵DSプール北壁が座屈し、塊が溶けて見える。
R4FIG10

図5. 4号機建屋北壁のズーム写真 2011.3.18
●機器貯蔵DSプールの側の北壁に溶け出た塊がベントパイプにたれ落ちている。
R4FIG9

図3.サーモグラフィー映像は機器貯蔵DSプールが事故20日後でも高温を示す。

★4.原子炉炉心で核燃料が燃え、放射性物質を含む蒸気を放出した可能性
図6. 4号機西壁をドローンで撮影 2011.3.24
●4号機の中心(炉心位置)から上昇する蒸気が炉心に熱源があることを示す。
左側北壁(DSプール側)から溶けた塊が見え、右側南壁赤いポンプでSFPに注水
R4FIG13

図3.4号機のサーモグラフィー映像は原子炉炉心に熱源があり高温を示す。

★5.機器貯蔵DSプールがメルトダウン、建屋に水素ガスが充満・爆発した
●使用済み燃料プールSFP、原子炉本体、機器貯蔵DSプールのいずれにも熱源があり、全電源喪失で核反応に至ったと推測される。
●溶融燃料の塊の映像から、機器貯蔵DSプールがメルトダウンして、建屋に水素ガスが充満・爆発した可能性が高い。
●4号機から相当量の放射性物質が放出された。
●理由 2011.3.15朝 4号機火災発生 11:00 鎮火 10:30 緊急復旧チームが4号建屋のドアを開けると、線量器限界値1000mSv/時を示した(約3時間で致死量)

これらの事実は東電報告では伏せられている。
東電報告では、4号機は定期検査中で、原子炉の燃料は全て使用済燃料プールに取り出されていた。最大許容本数1590本の4号機の使用済み核燃料プールには、1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体が、ぎゅうぎゅうに詰め込まれていた(占有率97%)。他号機と比べても占有率が突出、事故前から極めて危険な状態であった。
1535体(内新燃料204体)の核燃料集合体は、実際はどこにあったのか?
すべての燃料棒1535本が使用済み燃料プールに入っており、水位がほぼ保たれていたとしたら、4号機が3号機爆発より20時間後に爆発することは無く、原子炉本体、機器貯蔵DSプールに熱源がサーモメーターで観測され、爆発して事故以来最大の線量限界値、毎時1000ミリシーベルト が計測されるはずがない。

4号機で何が起こったかを知るためには建屋の構造を理解する必要があるので東電資料を載せておく。
●使用済み燃料プール事故後(注水開始前)の水位の挙動 では原子炉Well、機器貯蔵DSプールから、使用済み燃料プールSFPに水が流入したため、SEPが核爆発を免れたことを示す。
●プール注水する場合の挙動では、弁を閉じてSFPに注水したため使用済み燃料プールは無事であった。放射線物質の放出なし。
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/images/handouts_110620_02-j.pdf
東電4号機水位

7)4号機の原子炉(DSプール)に核燃料が入っていた で槌田敦氏は原発事故当時、4号機のどの部分に、何本の核燃料があったのかから4号機の真相を追及している。
4)福島原発4号機爆発はなぜ起こったのか に詳細あり。
☆1590本が限度のプールに1535本を持ち込む危険性と不自然さ
☆東電発表の燃料棒数値が783本→1331本→1535本と変遷しているなどから
事故当時4号機使用済み燃料プール783本、原子炉本体548本、DSプールに新燃料204本 と推定
東電4号機
使用済み燃料プールに注水されたが、原子炉本体、機器貯蔵DSプールには注水されず、水位が低下して空焚き状態になり、メルトダウン、放射線物質を含んだガスの放出になったのではないか。

福島原発事故3・4号機関連リンク
1)東電発表 4号機の事故について
2)福島第一原子力発電所4号機燃料取り出し作業実績について 
3)福島原発4号機 1.何が起こったか( ビデオ解析から)
4)福島原発4号機爆発はなぜ起こったのか
5)福島原発4号機 :本当は自力で爆発していた?
6)Reactor 4 not all what you excepted? 2013.12.16
7)福島第一原発4号機の使用済み燃料プールが崩壊するという危機を煽るのは、実は入っていないはずの4号機の原子炉(DSプール)に核燃料が入っていたからだった  2013.01.06 槌田 敦
8)福島第一原子力発電所4号機の水素爆発の謎 勝村庸介
9)IAEAテクニカル・レポート
1.3.2.3. Unit 3  P.111,  1.3.3.1. Unit 4  P.119
10)福島原発事故後、 福島原発の1号機、2号機,3号機,4号機の状況
11)4号機機器貯蔵DSプールに原因ありなのか?
12)DSプールでラジオリシス、水素大量発生で4号機爆発という仮説だ! 
13)福島第一では3階プールからも6年経って使用済み核燃料を取り出せず
14)渡辺氏FB 4号機問題 IAEAテクニカルレポート
15) 福島原発事故 3号機燃料プールの核爆発で地球規模の放射能汚染
16)フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実 :翻訳全文
17)仏独共同の国営放送局ARTE 「フクシマ-最悪事故の陰に潜む真実」
18)一番危険な福島第一原発4号機「本当は自力で爆発していた!?」仏独共同の国営放送と事故直後の新聞記事
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2017.11.08 Wed l 原発事故 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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