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被ばく影響であることを示している。
福島県の甲状腺がんは被ばく線量に比例して増えている
福島甲状腺被ばくの真相 
京都・市民放射能測定所 2019年秋の講演会 2019年12月1日(日)
福島原発事故による甲状腺被ばくの真相を明らかにする 資料

甲状腺がんの地域依存性:5つの地域区分モデルで解析した。
全モデルで、地域で平均した被ばく線量に比例して甲状腺がん発見率が増えていることが判明した。

福島県立医科大学 放射線医学県民健康管理センターは、組織を挙げて、甲状腺がんが被ばくの影響であることを否定しようとしている。
1.先行検査1巡目(2011~2013)についての中間とりまとめにおいて(2016.3月) 地域別のがん発見率に大きな差がない※3ことから、総合的に判断して、放射線の影響とは考えにくいと評価するであった。

2.2巡目では、各地域の甲状腺がんの発症は、10万人当たり[53.1, 27.7, 21.5, 14.4] 人で明らかな地域差があった。
  今度は検査結果にはいろいろな要素が影響を与えるので、それぞれの影響を取り除く補正をしなければ、結論が出ないと逃げた。
福島県健康調査は、最初から被ばく影響を否定するという目的があり、何が何でも否定しますという方針のようにも見える。

しかし現実はプルームの流れにくかった会津地域の甲状腺がんの発生は少なく、明らかに地域差がある。そういう地域差を量的に解析して明らかにします。

大平らの方法による福島県の地域区分モデルは以下の通りである。
・OMモデル: 大平論文 [1] のFigure 1の地図区分、P’(A)>66%>P’(B)>55.4%>P’(C)>5.7%>P’(D)>0.67%>P’(E)、P’は外部被ばく線量が1mSv を超える甲状腺検査被験者の比率(FHMS内部資料によると推測される)大平の5地域から4地域に、C=1, A+B=2, D=2, E=4
図1. OMモデルによるがん発見率とFHMS外部線量およびUNSCEAR実効線量との相関を示す。
各検査に対する回帰分析による線型近似の回帰式、傾き係数に対する t-及びp-値(有意F-値)、寄与率R2値を右枠内に記した
A. 4地域区分地図
B. FHMS外部線量とUNSCEAR実効線量の相関(避難地域の外部線量評価が低い)
C. がん発見率とFHMS外部線量の相関(2巡目、1巡目+2巡目:避難地域の外部線量評価が低いため線型近似直線からずれる傾向)
D. がん発見率とUNSCEAR実効線量の相関 (2巡目、1巡目+2巡目のがん発見率がUNSCEAR実効線用に比例して増大している
OM-model

・1巡目I 相関なし([1]と一致)
・2巡目がん発見率はUNSCEAR実効線量と、1巡目+2巡目:がん発見率は地域の外部被ばく線量、UNSCEAR実効線量の間に顕著な線型相関(直線的に増える)
・1+2巡目ではがん発見率信頼区間は重なり合うが、p<0.01の高い精度の線形関係が見られる。(D図)

詳しくは以下を見てください。
福島県の甲状腺がんは被ばく線量に比例して増えている
福島甲状腺被ばくの真相 

2020.05.25 Mon l 福島甲状腺がん l コメント (0) トラックバック (0) l top

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