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新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から拡散したとする米トランプ大統領が主張している。そもそも武漢の研究所ではどんな研究が行われているのか?
コロナ流出説、現場研究者が否定 「未知のものだった」 米中なお情報戦 
2010.5.28朝日朝刊より

 新型コロナウイルスが中国・武漢の研究所から拡散したとする米国の主張に対し、真相を知る立場にあると見られていた同研究所研究員が25日、中国国営メディアに登場しウイルス流出の可能性を否定した。米国を含む国際協力の舞台だった研究所は、激しい情報戦の渦の中にある。

 中国国営の中国国際テレビのインタビューに応じたのは、コウモリを宿主とするウイルス研究が専門の石正麗研究員。フランスの大学で博士号を取り、米国の微生物学アカデミーの会員にも選ばれている。コウモリを求めて洞窟などに通う姿から、「バットウーマン」とも呼ばれる著名研究者だ。

 石氏は新型コロナウイルスについて、昨年12月30日に原因不明の肺炎患者の検体として初めて研究所に持ち込まれたとし、「遺伝子配列を調べ、我々が知っているどのウイルスとも違う未知のものだとわかった」と説明。それ以前に新型ウイルスの存在は知らなかったとの立場を強調した。

 石氏は2002~03年に流行したSARS(重症急性呼吸器症候群)の起源を探る研究を続け、18年にSARSがコウモリから人に感染した可能性が高いとの研究結果を発表した。

 新型コロナウイルスの起源について、海外で「武漢の研究所から流出した」との説が流布され始めた2月、石氏はSNSで新型ウイルスは自然由来だと主張。同研究所に所属し真実を知り得る立場にあることから注目されたが、米中の対立が激しくなるにつれ発信の機会を減らしていた。

 1956年設立の同研究所は、米中対立の焦点となったが、かつては国際協調の舞台でもあった。

 SARSの再発防止を大きな任務とし、15年にはフランスの協力で実験施設が造られた。国際基準のバイオセーフティーレベル(BSL)の最高水準を満たし、有効な治療薬や予防法がないウイルスなども扱える中国初の施設だった。

 18年5月に視察した山口大学の早坂大輔教授は「実験施設は基準を満たしており、管理水準も高い印象を受けた」と振り返る。ウイルスが施設外に出る可能性としては「実験者が感染した場合などだけだろう」と語り、設備の問題や管理の不備による流出には否定的な考えを示した。

 同研究所には米国も協力していた。米メディアなどによると、15年から米国立衛生研究所などが資金提供し、米国などの大学と連携して1500種類のウイルス研究を行っていたという。
■武漢研究所、米も協力

 米中の応酬の渦中にある武漢ウイルス研究所とはどんな機関なのか。

 武漢市中心から南におよそ30キロ。小高い丘が点在する工業団地の一角に同研究所の実験室はある。正門前では警備員が目を光らし、関係者以外は近づけない。

 注目を浴びた契機は、2018年に研究所を視察した米外交官が本国に送ったとされる外交電報だ。

 暴露した4月14日付の米紙ワシントン・ポストのコラムによると、外交官は「研究所ではコウモリに寄生するコロナウイルスの研究をしているが、訓練を受けた技術者が深刻に不足している」との懸念を指摘していた。

 コロナ禍の責任は中国にあるとしてきたトランプ政権は、さらに対中圧力を強めた。トランプ大統領は今月3日のテレビ番組で、同研究所と新型ウイルスの関係について「何が起きたのか非常に強力な報告書が出るだろう」と強調した。


2020.05.30 Sat l 未分類 l コメント (0) トラックバック (0) l top

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